知ってるようで知らない「天候の不思議」/第8回

台風はどこでどうやって生まれる?

2014.06.22 SUN


台風は作物や果物の生産量にも影響を与える一方、恵みの雨をもたらす事も… 画像提供:ハーリー/PIXTA
年に何度か日本列島を通過し、時には大きな被害を与える台風。この迷惑なエネルギーの塊はどこで、どのようにして発生しているのでしょう?

「台風は、海面の水温が27℃以上の暖かい海上で生まれます。水は、温度が上がるほどよりたくさんの水蒸気となって上昇するため、この海域には無数の積乱雲が誕生します。雲ができる過程で水蒸気が粒になるのですが、その時、多くの熱を放出するため、付近の温度は上昇し、強い上昇気流が発生。この上昇気流が熱帯低気圧を生み出し、最大風力が毎秒17.2メートルを超えると、台風と呼ばれます」

そう教えてくれたのは、ウェザーニューズの當眞未来さん。では海水の温度が高ければ高いほど、台風は発生しやすいと?

「台風の誕生には、海水の温度ともう一つ条件があります。台風が渦を巻くために、地球の自転によって生まれている『コリオリの力』と呼ばれる力が必要なのです。この『コリオリの力』の強さは緯度によって比例するもので、極点が最大となり赤道ではゼロ。ですので、いくら海水が暖かくても、あまりにも赤道に近すぎる場所では、台風は生まれないのです」

なるほど。赤道から離れていながら、海面の水温が27℃以上の場所でしか発生しないと。ちなみに、日本には冬に台風が来ない印象がありますが、これはその水温と関係しているのでしょうか?

「そうです。台風の発生だけでなく、成長するのにも暖かい海水が必要不可欠。当然冬の海は冷たいので、日本に近づいてくる可能性が低くなります」

夏から秋にかけてが最も注意するべき台風シーズン。當眞さんのお話によると、日本列島に直撃しなくても大きな被害が出るケースもあるとのことなので、台風発生のニュースが報じられたらご注意を。

(山葉のぶゆき/effect)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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