歯磨き+フッ化物洗口!?

虫歯予防の最前線

2014.06.28 SAT


虫歯ケアは歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを総動員した歯磨きに、フッ化物洗口を組み合わせるのが効果的
一度も虫歯になったことがない、という人はなかなかいないもの。毎日ちゃんと歯磨きしているのに、なんで虫歯になってしまうのか? 虫歯と歯磨きの関係を厚生労働省の健康情報サイトから探ってみた。

虫歯の原因は、口腔内の細菌が飲食物に含まれる糖質を分解して生み出す酸。この酸によって、歯を構成するカルシウムなどミネラル成分が溶け出る現象「脱灰」が、歯を修復させる「再石灰化」のサイクルよりも優勢になればその部分の歯が崩壊してしまうのだ。

つまり、細菌を徹底的に除去することができれば、「脱灰」は起こらず、虫歯にはならないということ。そのためには糖質の摂取を控えるという方法もあるのだが、まったく摂取しないわけにもいかない。細菌除去に取り組む方が現実的だろう。つまり「歯磨き」の励行だ。

歯磨きの目的は、食べ物の残りカスに細菌が付着してできるプラーク(歯垢)を除去すること。プラークはいわば細菌の塊で、粘着性が高く、歯の表面に付着する。わずか1mgのプラークに、「脱灰」を引き起こす細菌が約300種・1億個も存在するという。プラークは食後約8時間で生成されるので、それまでに食べカスを除去するのが望ましい。朝晩だけでなく、昼食後も歯磨きをした方がいいといわれるのは、そういうわけだ。ただし、プラークができやすい歯と歯の隙間の汚れなどは、歯ブラシでは半分程度しか落とせない。デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとよいだろう。

しかし、それでもプラークやプラークの原因となる食べカスを完全に取り除くことはできない。そこで注目されているのがフッ化物洗口だ。一定濃度のフッ化ナトリウムで1分程度うがいを行うと、歯のエナメル質と作用して脱灰抑制作用や再石灰化促進作用、細菌の酸産生の抑制効果が得られる。中学1年生を対象に行った調査からもその効果は明らか。毎給食後にフッ化物洗口を行った学校では、特になにも虫歯予防対策を行わなかった学校に比べ、生徒1人当たりの虫歯数が約6割という結果が出ている。

フッ化物洗口は就学前から中学生まで続けるのが効果的だが、成人してから行っても一定の効果があるとのこと。フッ化ナトリウムは市販もされているが、興味がある人はまず歯科医に相談してみよう。
(サグレス/中島亮)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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