身体にまつわる都市伝説 第203回

ある日突然アレルギーになる可能性

2014.06.09 MON

身体にまつわる都市伝説


アレルギーは大人になってからも発症し得るもの。とりわけ米、小麦、魚介については、後天的なアレルギー発症が多く報告されているという 画像提供/makaron* / PIXTA
筆者の友人に、成人してから魚介アレルギーを発症し、食材を触ることすらできなくなって板前修業の道を断念した人がいる。誰でも花粉症になる可能性があるとよくいわれるが、食物アレルギーも後天的に発症することがあるようだ。

もし、何らかの食物アレルギーを発症して、明日から突然好物が食べられなくなったとしたら、それは悲劇というしかない。大人になってからのアレルギー発症には、どのような原因があるのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「後天的にアレルギーを起こすことは、誰にでもあり得ます。アレルギーというのはもともと、体が異物を排除するための免疫が過剰反応する症状のこと。アレルゲン(アレルギーの原因物質)にさらされ、免疫反応が起こることを抗原曝露(こうげんばくろ)と呼びますが、これを繰り返すうちに少しずつ反応が過剰になっていくことがあるんです。こうした反応が過剰に働く状態を抗原感作(こうげんかんさ)といい、個人差はありますが、この抗原感作の機会が多い人ほどアレルギーを起こす可能性は高いということになりますね」

須田先生によれば、とりわけ大人になってからアレルゲンになりやすいとされているのが、米、小麦、魚介であるという。いずれも日本人にとっての主要食材だけに、戦々恐々としてしまうが…。

「アレルギーは予防法や治療法も含め、まだまだ研究途中のジャンルです。理論上、私たちの体を構成する要素以外のものは、すべてアレルゲンになり得るわけですが、実際には食物アレルギーを発症する人の割合は、全年齢で見ると1~2%だそうですから、あまり心配する必要はないと思いますよ」

こればかりは体質の問題も大きく、いつ誰が何に対してアレルギーを発症するかは神のみぞ知ること。小麦や米を食べないわけにもいかないし、研究が進んで確実な治療法が見つかることを祈るばかりだ。
(友清 哲)

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