わずか5年で急拡大、対策は?

トコジラミ被害急増!相談件数5倍

2014.06.18 WED


国内で被害が急増しているトコジラミ。昼間はベッド、家具、荷物の隙間などに潜み、夜間に人やペットから吸血する。吸血された部分は、長期間激しいかゆみが生じる。メスは生涯に200~500個も産卵するため、またたく間に増えるそう… 写真提供/GettyImages
刺されると強いかゆみが出る害虫“トコジラミ”をご存じだろうか? かつて日本で南京虫と呼ばれ、全国的な駆除でほとんど姿を消していたが、この害虫による被害が近ごろ急増しているらしい。東京都福祉保健局の調査によると、都内の保健所などに寄せられるトコジラミの相談件数は、平成20年の65件から平成24年は342件と、5倍以上にふくれあがっているのだとか。

「海外で急増しているトコジラミが、グローバル化により旅行者の荷物や海外から取り寄せた商品などに紛れ込んで一般家庭に広がり、日本でも被害が急増しています」

そう教えてくれたのは、害虫駆除などを専門に受け付ける日本ペストコントロール協会の理事・茂手木眞司さん。トコジラミの体長は5~8mmほどで、不特定多数の人が利用する公共交通機関や図書館の本などを介して、衣服や荷物に紛れ込むこともあるのだそう。

小さな害虫といえば、ゴキブリやダニもいつの間にか家の中に侵入してきて、僕たちを悩ませる…。こうした害虫の効果的な対処法はないものだろうか?

「衣類や荷物に紛れ込みやすいトコジラミやダニは、侵入を防ぐことが難しいため、繁殖させないことが大切です。カーペットやソファ、寝具などに潜んで人のフケやアカを食べるヒョウヒダニは、ダニ対策仕様の掃除機でしっかり掃除すること。また、窓や押し入れの扉をこまめに開けて、換気や除湿を行うと繁殖を抑えられます」

一般人には駆除が難しいといわれるトコジラミ。最大の対策は「早期発見」だ。

「ゴマより小さい“血のような黒いシミ”がトコジラミのフンです。それが畳の縁やベッド回りに付いていないかチェックしてください。もし見つけたら、トコジラミ用の薬剤で処理するか、難しい場合は早めにペストコントロール協会に相談しましょう」

一方、ゴキブリの侵入を防ぐポイントは、生ゴミやトレー、空き缶などをきちんと処理して、清潔な環境を保持すること。また、「外部との隙間を空けないこと」だという。

「夏場は網戸にしている方が多いでしょうが、網戸の形状によっては、ガラス窓を中途半端に開けていると網戸の隙間をふさぐ“虫止め”が機能せず、ゴキブリが簡単に侵入してきます。網戸にするときは、必ずガラス窓を全開にすることがポイントです」

夏場にかけて発生しやすくなる害虫たち。いまのうちからきちんと対策しておこう。
(成田敏史/verb)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト