フック、照明、壁収納の取りつけetc.

高まる賃貸のカスタマイズ志向

2014.07.01 TUE


せっかくの一人暮らし、壁に絵を飾ったり、収納棚をつけたりと楽しんで暮らしたいもの。でも、そんな希望を阻むのが賃貸住宅という壁だ。立地や広さ、築年数は仕方ないけど、ちょっとした不便、不満を賃貸住宅に感じている人は多いのではないだろうか。

「リクルート SUUMO マーケットレポート」(賃貸住宅新聞2011/10/3)によると、賃貸住宅入居者が持つ不満についてのインターネット調査では、約90%の人がこれまでに部屋のリフォームやカスタマイズを行いたいと思ったことがあると回答。具体的には、築年数が古い物件に住む人は「お風呂に対する不満」が高く、5年未満の築浅物件では「壁に釘が打てない」という項目への不満が他に比べて高いという結果が出ているという(リクルート調べ 調査期間:2011年3月5日~8日)。

また、セキスイハイムが2011年7月に行った「2011賃貸住宅の入居者ニーズ実施調査」では、今後10年くらいを想定して賃貸住宅に住みたくないと答えた人の理由は「賃貸だと手を加えたり、自由に変更できない」が52.6%で断トツ。持ち家と比べて不満に思う点ベスト3は、防音38.4%、全体の収納量34.2%、キッチン(大きさや配置)26.2%で、やはりリフォームなどができないことへの不満は大きいようだ。

では、もしリフィームやカスタマイズができるとしたらどうだろう? リクルートSUUMOが2011年3月に行った「カスタマイズ調査」によると、人気のカスタマイズは「壁にフック、コートハンガーを取り付ける」「照明を好みのものに変える」「シャワーヘッドを交換する」「壁に棚板をつける」など。さらにこれらは全額自己負担になってもやってみたいという人が3割を超えており、カスタマイズ志向が高まっていることがうかがえる。

このような要望を踏まえてか、最近ではSUUMOでも賃貸カスタマイズの特集が組まれたり、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)では入居者が行う棚の設置などの模様替え(DIY)にともなう原状回復義務を緩和した住宅が試験的に商品化されるなど、賃貸のカスタマイズに注目が集まっているのだ。

理想の家づくりには買うしかないという常識を覆す賃貸のカスタマイズ、物件探しの新たな重要ポイントになりそうだ。
(斉藤陽子)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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