中立的な専門家が住まいを診断!

ホームインスペクションって何?

2014.07.02 WED


Graph-S / PIXTA(pixta.jp)
住まいの購入は、人生の一大事。「うっかり欠陥住宅をつかまされた…」なんて事態は、万が一にも避けたいものですよね。とはいえ、住まいの良し悪しって、素人にとってはなかなか判断できないもの。立地や間取り、価格程度ならともかく、建物の欠陥や劣化、管理状態の良否なんて、そう簡単には見極められそうもありません。

そこで注目されているのが「ホームインスペクション(住宅診断)」。
これは、文字通り「住まいの健康診断」のようなもので、NPO法人「日本ホームインスペクターズ協会」公認のホームインスペクター(住宅診断士)や建築士といった住まいの専門家が、中立的な立場から住宅の状態を診断する専門業務のこと。

国内ではまだまだ聞き慣れない言葉ですが、アメリカではすでに常識ともいえるサービスで、売り主や買い主、仲介業者が住宅の状態を明らかにするために利用。住宅取引や資産価値の査定に役立てているのだそう。

「中古住宅市場の成熟にともない、ここ3~4年は国内でもホームインスペクションに対する関心が高まっています。ホームインスペクションを希望する住宅購入者のおもな要望は、1.住宅購入の際に欠陥住宅を避けたい 2.先々のメンテナンス費用など、住宅購入後にかかる経費を知りたい 3.住まいの耐用年数を知りたい、の3点ですね。診断対象は、戸建て物件が多数ですが、年々マンションの割合も増えています」とは、不動産コンサルタントで1999年から個人向けホームインスペクションサービスを展開する業界の草分け「さくら事務所」代表の長嶋修さん。

診断方法は、「一次診断」としての基礎的な「ホームインスペクション」では、外壁や屋根、室内、設備、床下などの劣化状況を目視中心に診断。必要が認められれば「二次診断」として専門の機器を用いた精密検査を追加で行うのだそうです。

では、よいホームインスペクターを見極めるポイントとは?

「木造の戸建てから鉄筋コンクリート造のマンションまで住宅の種類は様々です。それぞれに高い専門性や知識が求められる業務なので、木造なら木造、鉄筋なら鉄筋の診断実績が豊富なホームインスペクターに依頼するのがベストですね」(同)

基本的な「ホームインスペクション」の場合、1物件あたり5~7万円程度が相場なのだそう。ウン千万円の取引を失敗しないためなら、これは安い投資といえるのかも。住宅購入の際、試してみる価値はありそうだ。
(吉原 徹/サグレス)

ホームインスペクター(住宅診断士)は国家資格ではないが、NPO法人「日本ホームインスペクターズ協会」などが公認資格試験を実施。公認ホームインスペクターは年々増えている

※この記事は2012年02月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト