南は小さく、北は大きい説は本当?

味、スタイル色々日本ご当地餃子

2014.07.06 SUN


写真提供/池袋餃子スタジアム
仕事で浜松に行ったときのこと。定食屋で焼き餃子を注文したら、餃子がぐるっと円形状に並べられていた。浜松ではこのスタイルが普通なのだとか。具にキャベツを使っているせいか味もあっさりしていたのだが、確かに餃子って、土地によって味やスタイルの特徴がある。土地ごとの違いはなぜ生まれたのだろう。日本全国の餃子を食べ歩きつづけている池袋餃子スタジアムの企画担当・溝口伸一さんに尋ねてみた。

「焼き餃子が日本に浸透したのは昭和20年代後半から30年代ですが、各地方で最初にメジャーになった店にならって似たような餃子が多く作られるようになった例が目立ちます。例えば名古屋ではタマネギの甘みを生かした餃子が有名ですが、これも先駆店が浸透させた例のひとつです」

静岡で見た円形状に並べる焼き方は円盤餃子といって、福島でも定番だという。名古屋でタマネギが使われるのは、愛知県がタマネギの名産地だからかもしれない。

「宇都宮のニラ、浜松のキャベツなど、地方の特産品が個性を出す例もありますね。浜松の『石松』は、季節ごとのキャベツの甘みの違いにもこだわっています」(同)

また、大阪は一口餃子で有名だが、十勝や小樽など北海道ではジャンボ餃子が人気だと聞いたことがある。北に行くほど餃子の大きさは大きくなっている!?

「絶対とはいえませんが、なんとなくそういう傾向はあるようですね。ジャンボ餃子は銀座の『銀座天龍』、宇都宮の『トントン』が先駆者。南の方ではあまり見かけませんね。でも、北と南の違いでいえば、北へ行くと皮が厚く、南へ行くと薄い傾向はあります。皮が厚いと冷めにくい、皮が薄いとあっさりとしていて暑くてもたくさん食べられる、などの理由が考えられます」(同)

今や国民的人気食となった焼き餃子は、土地ごとの風土や特産物によってかなり違いがある食べ物だったんですね。出張などで行ったことのない土地に行ったら、ぜひご当地餃子をお試しあれ。

※この記事は2011年09月に取材・掲載した記事です

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