古臭いだけ? おいしい?

ノスタルジック系料理の魅力とは

2014.07.10 THU


ここ数年、昭和の懐かしい味や雰囲気を楽しめるお店が増えてきている。しかも、その「懐かしさ」はお店によってさまざま。ということで、今回はノスタルジックな料理と雰囲気を味わえるお店を紹介する。

まず一軒目は、揚げパンやポークビーンズなどの給食メニューを食べられるカフェ「給食のおばさんカフェテリア」。お店に入ってみると、机・イスから黒板、スピーカー、木の床まで見事に昔の教室風景を再現。

「机やイスは実際に学校で使っていたものです。わら半紙のお知らせを壁に貼ったり、食器も当時の物を揃えたりして、可能な限り昭和の小学校に近づけました」(店長 渋谷良子さん)

なるほど、調理場の入口に「職員室」なんて札を掲げるなんて、芸が細かい。で、肝心の料理は?と食べてみると、みるみるうちに給食の思い出がよみがえる! 

「あくまで子供向けの料理なので、味付けは少し甘めなんです。でもそれ以外は、とにかくシンプルに。香辛料も使いません。それが味を再現するポイントですね。あと、昭和30~40年代は高価だった牛肉を使わないのもこだわりです。ミートソースにも入れていません」(同)

そう言われてみると、確かに給食って甘口だ。ちなみに「飲む冷凍みかん」など、給食から進化した独自のメニューもある。

続いて紹介するのは、水道橋にある「レトロ家」。くじらのベーコンやハムカツなど、その名の通りレトロな肴がいっぱい。しかもほとんどの料理が500円以下で食べられる。なかでも、現在40代の方が給食で食べていたオイルサーディンの缶詰焼きは人気メニュー。

「焼く前に油を抜いて、お店特製のタレを加えることで、懐かしさとともに若者にも親しみやすい味にしています。20代の女性にも好評ですね。他の料理もつねにお客様の声を聞いて、食べやすいようにアレンジしていますよ」(店長 天貝正さん)

気さくな店長は、お客様から懐かしいメニューのリクエストを頂いて作ることもよくあるとか。カウンターなどの内装も、昔の電柱を材料に使うなどレトロな雰囲気が出ている。
ちなみに、昼メニューのハヤシライスも昭和下町の味わいで人気とのこと

最後に紹介するのは、恵比寿の居酒屋「波平」。魚介料理や浜焼きがメインのお店だが、印象的なのはその内装。古びた看板や本物の大魚旗が貼られた天井は、昭和の漁師町がコンセプト。店内の一角には“スナック渚”なんて書かれた個室も。

「“スナック渚”は、昭和にあった場末のスナックをイメージしました。昭和中期のビールや日活映画のポスターなども貼ってあります。内装の話だけでも盛り上がれるので、20代の人がよく合コンで使うんですよ」(広報 江角早由里さん)

ある人には懐かしく、ある人には新鮮に映るノスタルジックなお店たち。
こだわりの空間で、思い出話に花を咲かせてみては?
(河合力)

※この記事は2011年1月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト