トラックが通るたびに…

我慢しかない?気になる家の揺れ

2014.07.16 WED


makaron* / PIXTA(pixta.jp)
念願の新居にいざ住み始めたものの、どうも家の揺れが気になる。トラックや電車が通るたびに振動が起きてしまう。「もしかして家に問題があるのでは?」と不安にはなるものの、確かめる術もない。アパートやマンションなら管理者に相談するのも手だが、戸建ての場合はどうすればよいのだろうか? 

「その家の建築に携わった建設会社に相談するのが一番でしょう。ただし、家が揺れるのは必ずしも欠陥住宅とは限りません。このような揺れは生活振動とされ、ゼロにするのは難しく、法律的な基準や規格に照らし合わせても、解決することは難しいんです。ですので、追加工事などで揺れを軽減できないか相談する形になるでしょう」

お話しいただいたのは、住宅地盤の調査・補強や振動の調査・対策を行うジオテックの黒崎明人さん。揺れが頻繁だと、どうしても家の構造に問題があると思いがちだが、ほとんどは立地条件によるものだという。

「線路や駅の近く、トラックやバスの通る大通り沿いはもちろん、近くに高架橋やマンホールのある場所も要注意です。信号の近くも道路が傷んでいるケースが多いので、振動しやすいといえるでしょう」(黒田さん)

つまり、交通の便が良い地点はそれだけ生活振動が起きやすく、このような環境で揺れをなくすのは難しいということ。揺れを懸念するのであれば、なるべくその原因が少なそうな場所を探すしかないようだ。また、建設会社に「なるべく揺れの少ない住居がいい」と事前にリクエストしておくことも大切とのこと。

「縦方向の揺れについては、家を建てた後だとなかなか低減させるのは難しいのですが、横方向の揺れに対しては、揺れと逆の動きをする制振装置を設置することで、揺れを低減することも可能です。また、揺れの原因となっている道路を舗装し直すだけで振動を感じなくなるケースもあるので、その道路を管轄する道路管理者か、あるいは近くの市・区役所の土木事務所などに相談してみてください」(同)

なお、ジオテックで販売している横揺れの制振装置「マルチタイプTMD」の価格は126万円から。それなりの費用はかかると見込んだ方がいいかもしれない。

「今まで公団住宅や大きなマンションなど、振動の起きにくい建物で生活してきた方は、戸建てに住んだ際、揺れに慣れていない分だけ気にしてしまうかもしれません。ですので、『家の揺れ』と聞いてあまりピンとこない方こそ、意識して土地を選んだ方がいいと思います」(同)

揺れの感じ方は人によって大きく変わるだけに、一律の基準を決めるのは難しい。気にせず過ごすのが一番だが、不安な場合は一度相談してみるのも手かもしれない。
(河合力)

※この記事は2012年03月に取材・掲載した記事です

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