身体にまつわる都市伝説 第206回

扇風機をつけたまま寝るのは危険?

2014.07.07 MON

身体にまつわる都市伝説


エアコンも扇風機も、就寝時にはスイッチOFFが理想的。こうした道具に頼りすぎることが、かえって夏バテの原因になることも…
蒸し暑く、寝苦しい夜が続いている。エアコンや扇風機をつけておかなければ、とても眠れたものではない。

…でも、ちょっと気になるのは、子供の頃からよく耳にしていた、「扇風機をつけたまま眠ると死ぬ」という噂。死ぬのは大げさだとしても、実際のところ、就寝中の扇風機にはどれほどのリスクがあるのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「結論からいえば、一晩中ずっと扇風機にあたっていたとしても、死ぬことはまずありません。真冬にずぶ濡れの状態で長時間風にあたるような状態であるならともかく、夏場に生命を脅かすほどの低体温症を起こす可能性はかぎりなく低いでしょう。ただし、だからといって睡眠時の扇風機は、決してお勧めできません。風にあたり続けることは、皆さんが思っている以上に体に負担を強いていますから」

須田先生によれば、真夏とはいえ風によって熱を奪われ続けることは、疲労や倦怠感の原因になり、夏バテの原因にもなるという。では、直風を浴びる扇風機ではなく、エアコンならどうか?

「エアコンも扇風機も、健康面を鑑みればどちらもお勧めできません。本来、人の体は夏の到来にあわせて暑熱適応するものですが、エアコンなどの過剰使用はそうした体の適応を妨げ、冷房病などの体調不良の原因になります」

うーん、そうはいっても寝苦しい夜を耐え続けるのはかなりしんどい。須田先生自身は、夏の夜をどのように乗り切っているのだろう?

「夜、リビングにいる際は、なるべく早めにエアコンを消して外気を入れ、薄手の寝間着で体を気温に慣らしておきます。また、夏場は外壁や寝具自体が熱をもっている場合が多いので、寝る直前まで寝室はエアコンなどで冷やしておき、就寝時には消して眠るというのもお勧めですよ」

医師が実践する熱帯夜対策、ぜひ参考にしてほしい。最近は冷やりとした触感の敷きパッドなども売っているし、自分なりの対策を考えてみよう。
(友清 哲)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト