子宮筋腫、子宮内膜症、膀胱炎…

「性行為中の尿意」は病気のサイン?

2014.07.25 FRI


女性がかかりやすい膀胱炎を予防するためには、自分自身はもちろん、パートナーにも清潔に保ってもらうことが大切です 画像提供/Choreograph / PIXTA(ピクスタ)
性行為の途中で急にトイレに行きたくなって困った…という経験のある女性は少なくないようです。これは、もしかして何か病気の前兆? それとも自然なことなのでしょうか? 産婦人科医の富坂美織先生に聞きました。

「これは、女性の体の構造と関係しています。膀胱は、子宮の前にある薄い袋状の臓器。膣と子宮はもちろんつながっているので、膣の入口に挿入されると当然膀胱は圧迫されます。そのため、容量よりも少ない尿が膀胱に入っている場合にも、圧迫を受けて尿意を催すことがあるんです」

ただ、少数ながら、何らかの病気が原因で尿意を感じやすくなっている場合もあるそう。

「原因と考えられる病気で多いのは子宮筋腫です。子宮に筋腫ができていると、その大きさによって膀胱が圧迫されることもあります。また、最近多い子宮内膜症が原因の可能性も考えられますね。子宮内膜症になると周囲の臓器との癒着が起こり、臓器が引っ張られることによって膀胱が圧迫されることがあるんです」(同)

また、頻繁に尿意を感じたり排尿の時に痛みを感じる場合には、膀胱炎の可能性が高いそう。膀胱炎は、性行為がきっかけとなって、肛門の周囲についていた大腸菌が尿道に入ってかかることもあり、女性がかかりやすい病気のひとつだとか。

「女性が膀胱炎にかかりやすい理由として、女性は肛門と尿道の入口が近いこと、また、男性と比べて尿道が短いことの2点が挙げられます。そのせいで、細菌が膀胱に入りやすいんです。これを防ぐためには、性行為の前にお互い清潔にすることが大切です」

一度膀胱炎などにかかると、それ以降、性行為の時に毎回尿意が気になってしまう人もいるそうです。性行為の前後には必ずシャワーをあびるなど、清潔に保つように心がけることが大切なのですね。
(相馬由子)

  • 富坂美織さん
    1980年生まれ。産婦人科医。愛育病院産婦人科を経て、ハーバード大学大学院で公衆衛生学修士号を取得。帰国後、マッキンゼーのコンサルタントとして活動後、山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センターを経て、不妊治療、周産期医療に携わる。現在は、さくらウィメンズクリニック(浦安市)にて不妊治療を行う。著書に『「2人」で知っておきたい妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)など

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