健康診断の結果、ちゃんとチェックしてる?

低血圧=朝弱い? 血圧の基礎知識

2014.08.06 WED


血圧は、腕に巻かれた「カフ」に空気を送り込んで一度血流を止め、徐々に空気を抜いて圧力を弱め、どこで血流が回復するかで計測している。病院などで計測すると、どうしても緊張してしまうため、高めの数値が出ることが多い。朝起きて一息ついた後など、できるだけリラックスした状態の時に計測するのが一番だ 写真提供/getty images
毎年の健康診断で、必ず測定される“血圧”。しかし、R25世代にはあまり血圧に関心がないという人も多いハズ。せいぜい、「低血圧なので朝起きられなくて…」なんて遅刻の言い訳に使う程度だったり…。とはいえ、高血圧症は生活習慣病の1つだし、無関心でもいられない。そこで、生活習慣病に詳しい医師の井上真理子先生に、血圧の謎について聞いてみた。そもそも、血圧って一体何なんですか?

「動脈の壁にかかる血流の圧力のことです。心臓が収縮して血液を送り出した時の数値を収縮期血圧と呼び、これが上の数値になります。下の数値は拡張期血圧で、心臓が拡張して血液を貯め込んでいる状態。病院などで測定した場合、上140下90以上を高血圧、上100以下を低血圧と呼んでいます」

一般的に、男性の方が女性よりも高く、年齢とともに上昇するそうだ。

「血圧が人によって異なる原因としては、遺伝もあります。両親や親族に高血圧症の人がいる場合は、今は数値が正常でも、将来的に高血圧になる可能性が高いので、食生活などに気を使った方がいいでしょう」

広く知られている通り、高血圧は動脈硬化を進行させるため、注意が必要だ。では、一方の低血圧はどうなの?

「頭痛・めまい・だるさなどの症状が出てきた場合は病気として治療が必要ですが、日常生活に差し障るような症状がなければ、体質的に血圧が低めというだけで、特に問題ありません。むしろ、低血圧の人は高血圧の人に比べて寿命が長いというデータもあるぐらいです」

つまり、症状さえなければ低血圧を気にする必要はないってこと。実際にも、低血圧症の症状を訴える人はとても少ないとか。ちなみに、低血圧症の症状として朝起きられないということはあるものの、一般的には「低血圧=朝が弱い」とは、必ずしもいえないそうだ。

「いずれにしろ、規則正しくストレスを溜めない生活をすることが大切です。今は低くても、今後年齢が上がるにつれ、血圧が上がっていくこともありますし、最近は若年者の高血圧症も増えています。高血圧はおじさんの病気というイメージは間違いだと思って、気にした方がいいですよ」

血圧の変化は、他の病気によってもたらされることもある。そのため、血圧の測定は非常に重要。ただ、日常生活の中でも数値は変動しやすいので、年に1度の健康診断での測定結果はあまりあてにならないそうだ。なので、健康診断だけでなく、自宅に血圧計がある人は定期的に測ってみること。ない場合は会社の医務室などを利用するのがおススメだ。
これを機に、もっと血圧に関心を持ってみては?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2010年08月に取材・掲載した記事です

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