身体にまつわる都市伝説 第161回

日焼け予防にコーヒーは有効?

2014.08.06 WED

身体にまつわる都市伝説


紫外線は、日焼けや発がんなど様々な悪影響を僕らの体にもたらす。面倒でも、できるかぎりの対策を!
女子ならずとも、日焼けが気になる今日このごろ。さすがに日焼け止めを毎朝塗りたくるのは手間なので、もっと手軽にできる日焼け予防法を知りたいところ。

そういえば、コーヒーが日焼け予防にいいと耳にしたことがある。コーヒーに含まれるポリフェノールの効果らしいが、大のコーヒー党としてはこれが事実ならありがたい。アンチエイジング治療を手がける新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「ポリフェノールは抗酸化物質として非常に有名で、最近では動脈硬化の予防にも効果があるとして注目されています。“酸化”というのは人間の老化や寿命と密接にかかわっているとされる現象。大雑把にいえば人体は常に“錆び”と戦っており、抗酸化物質がそれを防ぐことに一役買っているのは間違いありません。ただ、単純に日焼け予防に効くかというと、これは考えものですね」

ご存じの通り、ポリフェノールはコーヒーや赤ワインに多く含まれる物質だが、巷でいわれているような「日焼け予防効果」については、少々疑問があると須田先生は解説する。

「私たちが住む地表に届く紫外線には、UVAとUVBの2種類があります。日焼けや発がんなどの作用はUVBの方にあり、UVAには細胞を酸化させ、UVBの作用を増強させる働きがあるとされています。このうち、UVAによる酸化作用に対して、ポリフェノールが良い影響を与えることは十分に考えられますが、“コーヒーが日焼け予防に効く”とまではいえません。そもそも、私たちが浴びている紫外線のなかで、UVAが人体に与える作用は、UVBの1/1000程度にすぎないんですよ」

コーヒーがアンチエイジングに多少なりとも作用するのは事実でも、日焼け対策という意味では、着衣や日焼け止めの代わりになるようなものではないようだ。
(友清 哲)

※この記事は2013年8月に取材・掲載した記事です

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