日本の財政赤字解消の参考になる?

ポテチ、海賊…世界のオモシロ税

2014.08.13 WED


ハンガリー以外のヨーロッパ諸国や、アメリカなどでもポテチ税の導入が検討されているとか 写真提供/GettyImages
所得税に住民税、消費税に相続税…などなど、あれやこれや名目をつけてむしり取られる「税金」。昨今の増税ムードには勘弁してくれよと言いたくもなるが、世界を見渡してみると“ポテチ税”や“渋滞税”など意外なものに課税される国があるらしい! 世界の税金事情に詳しい、税理士の大林茂樹さんに詳しく聞いてみた。

「2011年9月からハンガリーで施行される“ポテチ税”は、ポテトチップスを含むスナック菓子や清涼飲料水などが課税対象です。またイギリスの“渋滞税”は、ロンドン中心部の渋滞が多いエリアに自家用車で乗り入れる際に、1日8ポンド課税されるというもの。さらにスウェーデンでは“海賊税”と呼ばれる、CD-Rなどの記録可能なメディアを購入する際にかかる税金があります」

どれもとってもユニーク! とはいえ、これらの税金は、もちろん冗談で課せられているわけではなく、国ごとにしっかりと目的があるのだとか。

「“ポテチ税”は、男性の4人に1人が肥満といわれているハンガリーの肥満対策。“渋滞税”は、イギリス・ロンドン市内の深刻な渋滞を解消するため。また、スウェーデンの“海賊税”は違法コピーによる著作権保護のために施行されました」

ちなみにイギリスの渋滞税は、電気自動車や排ガスの規制をクリアした環境に優しい車をのぞく、すべての自家用車が課税対象とのこと。ほかにもユニークな税はありますか?

「現在は廃止されているものですが、ブルガリアでは独身者から収入の一部を徴収する “独身税”がありました。また、ロシアでは国民のイメージを一新するために、ロシアの風習の象徴ともいえる“ひげ”をなくそうと制定された“ひげ税”。日本でもギャンブル性の強いトランプや花札を購入する際に課された“トランプ税”など、昔はおもしろい税金がたくさんあったんですよ」

大林さんによると、現代のように消費税制度がなかった時代は、ひとつひとつの物や事柄ごとに課税していたため、多彩なおもしろ税が生みだされたのだとか。最近では、フランスの“農薬税”のような環境や食の安全を守ることを謳い文句にした税や、イタリアの“ポルノ税”のように治安や風紀を守る名目で設けられる税が増えている傾向にあるという。また、日本国内でも、たとえば豊島区がワンルームマンションの建築主に課税する“ワンルームマンション税”など、都道府県や市区町村単位で独自の税を設けるケースも登場。

どこもかしこも財政運営に四苦八苦するなか、日本でもこれからおもしろ税が誕生する可能性は高まるかも!?
(河島まりあ/GRINGO&Co.)

※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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