身体にまつわる都市伝説 第162回

髪を剃ったらクセ毛が直る?

2014.08.20 WED

身体にまつわる都市伝説


ある日、髪質が変わることは大いにあり得るが、坊主にしたことに起因することはない。暑い日が続いているし、ここは思い切ってばっさりいってしまうのも…ありかも? 写真提供/PIXTA
前髪が額にベッタリとはりつき、襟足には汗のしずくがしたたる。夏になると毎年、いっそ髪の毛をばっさり刈りあげてしまいたい衝動に駆られるのは、筆者だけではないだろう。…でも、やはりこの歳になっていきなり丸坊主になるのは、なかなか勇気のいることだ。

それに、昔から「坊主にすると髪質が変わる」などと噂されているのも気になるところ。つまり、坊主にしたのを機にストレートだった髪にウェーブがかかったり、あるいは逆に、天然パーマが直ったりするというのだが――生まれ持った髪質が途中で変わるなんて、本当にあり得るのだろうか!?

新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いたところ、「髪の毛の質が後天的に変わることは、大いにあり得る」とのこと。では、毛質が変化するのはどのようなケースだろう?

「体毛は大まかに『硬毛』と『軟毛』に分類され、簡単にいえば硬毛は硬くて太い毛、軟毛は細くて短い毛を指しています。たとえば、硬毛が軟毛へと変わっていくのは、典型的なAGA(男性型脱毛)の症状ですよね。逆に、軟毛が硬毛に変わり、モサモサと体毛が濃くなっていく多毛症というのもあります」

ただし、それらはあくまで加齢などの要因で起こるものであり、「“髪を切る”という行為が原因になることはない」と須田先生は明言する。

「もしも坊主にしたことをきっかけに毛質が変わったように思われるとすれば、髪の長さによる錯覚ではないでしょうか。髪の毛は当然、長い方がしなりやすいもの。短髪にすることで、髪の毛がカールする前にカットされてしまえば、一見、天然パーマが直ったように見えても不思議はありません」

少なくとも、髪質の変化を懸念して坊主を避ける必要はなさそうだ。
(友清 哲)

※この記事は2013年8月に取材・掲載した記事です

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