おいしく健康になれる!?

薬膳料理、はたしてその治療効果は

2014.08.21 THU

ここ最近、テレビや女性誌などで頻繁に紹介される薬膳料理。昔よりずっと身近になり、どうやら、ちょっとしたブームになっている様子。

しかし、気になるのはその効果。「薬」という字が使われているくらいだから、薬膳料理を食べているだけでも、なんらかの治療効果があるのだろうか? 

「薬膳料理は、病気の“治療”ではなく“予防”のための料理として発展しました。漢方に使われるスパイスを料理に入れることで、日頃から身体のバランスを整え、メタボリックシンドロームや冷え性などの予防に役立ちます」

そう答えてくれたのは、漢方を専門に扱う、くにやクリニック院長の小泉久仁弥先生。先生いわく、薬膳料理とはそれほど大げさなものではなく、冷え症の方なら普段からショウガを多めに入れることで体を中から温めるなど、自宅でも簡単にできる工夫のことだとか。

ところで、漢方のスパイスを料理に入れるということは、漢方と薬膳料理は同様の効果が得られるということ?

「漢方と薬膳料理は別物です。漢方は季節や年齢、体調を見ながら人によって細かく分量を調整できますが、薬膳はあくまで料理なので、そこまでできないんです。それでも、毎日食べれば予防効果は大きいし、常に体の状態に気を配れるのもいいですね」

話を聞いていたら、薬膳料理を食べたくなってきた。ということでお邪魔したのが、銀座にある薬膳料理専門店「星福(シンフウ)」。23年の歴史を持ち、薬膳アドバイザーがメニューを考案している。

「昔は“薬臭い”とか“難しそう”というイメージをもたれる方が多かったのですが、最近は美味しく食べながら健康になれる料理として、多くのお客様に好まれています。飲み会続きで肝臓を休めたい、美肌に良いものを食べたい、といって来られる方も多いですね」(オーナー・謝敏琪さん)

一つひとつのメニューには効能や「こんな人向け」というガイドラインが丁寧に書かれており、自分の体調に合わせた料理を選べる。

「薬膳は肥満を予防したい方には特にお勧めです。ダイエットに励む方が多い最近ですが、食べる量を減らすのはなかなか難しいと思います。薬膳なら食べる量を変えずに、食べるものの質や組合せを変えることで、体への作用を変えることができます」(謝敏琪さん)

星福には「季節の薬膳コース」や、様々な効能を持つ薬膳酒などが用意されている。
体の免疫力を高める「薬膳養生スープ」も人気とのこと。

10年後も元気な体を維持するために、今のうちから薬膳料理に親しんでおこうかな。
(河合力)

※この記事は2011年5月に掲載された記事の再掲載です

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