頻発するゲリラ豪雨に思う

町の排水能力ってどのくらい?

2014.09.18 THU


川の水位が上昇したら、川には近づかないことが鉄則。川でおぼれている人を見つけたら、周囲に人を探し助けを呼んだり消防や警察へ連絡すること。また、助ける場合もロープなどを利用しよう。すぐに飛び込むことはかえって危険だ toshistyle / PIXTA(ピクスタ)
ここ数年、都市型洪水のニュースを目にする機会が一気に増えた。これは豪雨による降水量が町の排水能力を超えてしまった時に引き起こされるようだが、そもそも町の排水能力とはどのくらいなのだろう?

調べてみると、排水能力というのは河川の幅と深さなどによって定義される河川の能力と下水管の太さと勾配で定義される下水の能力で決まるらしい。近年よくニュースになる都市型洪水は、下水が雨水を処理しきれないために起こっているのだとか。

「東京都の場合50mm/hの降雨量に耐えられるよう、排水の対策を行ってきました。現在では東京都の約70%の地域が50mm/hに耐えられるように下水道工事が完了しています」とは東京都の下水道局の持田さん。

排水の対策とは、古くて細い管を太い管に取り替えたり、古い管の隣に新たな管を増設したりして、排水能力を強化するという内容。下水管には常時、生活排水が流れているため下水管の交換は難しく、ほとんどは管を追加する工事だという。残りの30%が完了するのは30年後の2043年見込みということで東京オリンピックよりも先になりそうだ。

また、下水だけでなく河川も50mm/hに耐えられるよう対策が講じられている。護岸の改修や調節池の設置、分水路の設置などが進められているそうだ。ただ昨今は50mm/hを上回る降雨が頻発しており、今後さらなる排水の強化が求められる可能性もある。

ちなみに、地域によって都市型洪水が起こりやすい地域、起こりにくい地域があるそうだ。同じく、下水道局に尋ねてみると、区ごとにハザードマップを発行していているという。これは平成12年に発生した、東海豪雨(総雨量589mm、時間最大雨量114mm)並みの雨が降った場合の浸水が予測される箇所をシミュレーションしたもの。

マップには区ごとに浸水した場合の避難先が記されており、万が一の場合に頼みの綱になるだろう。一度区のホームページからハザードマップを取得して、勤務先、自宅周辺を確認してみてはいかがだろうか。

※この記事は2013年9月に取材・掲載した記事です

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