身体にまつわる都市伝説 第167回

ローラーでコロコロの痩身効果は?

2014.09.23 TUE

身体にまつわる都市伝説


ダイエットはいかに脂肪をエネルギーに換え、燃焼させるかが勝負。部分的な血行を促進する“ローラーでコロコロ”は、決して無意味ではないのだ 写真提供/PIXTA
暑さが一段落し、少しずつ気候が穏やかになっていくにつれ、減退していた食欲も復活。馬肥ゆる秋、とはよくいったものである。

そこで少しでも楽に痩せられるダイエット法はないかと探してみたところ、マッサージやローラーを使って“部分痩せ”を目指す手法があることを思い出した。小顔になりたい女性がよく頬のあたりをコロコロしているアレである。

でも、そんな簡単な作業で脂肪が減るなんて、ちょっと話がうますぎる気もする。本当に効果があるのか、美容の専門家、用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「ローラーもマッサージも、その部位の血行を促進させるという点で、決して無意味ではありません。血流が高まればそこに栄養が行き渡るだけでなく、静脈やリンパを通じて老廃物を排出しやすくなりますし、その部分の脂肪がエネルギーとして使われやすくなります」

お手軽なダイエット法として普及しているローラーでコロコロ…は、決して気休めではなかったわけだ。とりわけ血管が細くて血流が滞りがちな女性には、こうしたマッサージの効果はばかにならないのだと鈴木先生は語る。

「血流が滞り、脂肪に老廃物がこびりついた状態のものをセルライトと呼びますが、セルライト化してしまった部位はエネルギーとして使われにくいため、非常に痩せにくくなります。女性がダイエットをすると胸から痩せるといわれるのは、胸がセルライト化しにくい脂肪であるため。ローラーや手技によるマッサージには、このセルライトをつくりにくくする効果があるんです」

一般的に、脂肪1gは9kcal分のエネルギーに相当するといわれる。わずか100gの脂肪を減らすにも、結構な運動量が必要になるわけだ。これがセルライト化すれば余計に消費されにくくなるのだから、コロコロで予防するに越したことはないだろう。

ちなみに、筋肉をつけるとその部位の血行がよくなり、痩せやすくなると鈴木先生は補足する。お腹を凹ますために腹筋を鍛えるのは、その意味で理に適っているのだ。
(友清 哲)

※この記事は2013年9月に取材・掲載した記事です

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