ホルモン周期は腸の動きにも影響する

なぜ生理前は便秘になりやすい?

2014.09.24 WED


女性にとって便秘は、上手に付き合っていかなければならないもののようです。でも、あまりに辛い場合には、一度病院を受診してみましょう。 画像提供/kou/PIXTA(ピクスタ)
女性にとってよくある悩みの1つは便秘。特に生理前は便秘しがちという人は多いよう。これは、女性ホルモンの分泌と関係があるのでしょうか? イーク丸の内・表参道の産婦人科医・長西美和先生に聞きました。

「生理前に便秘になる人は多いですね。それは、女性ホルモンの1つ、プロゲステロンが出ていることによって起こります。生理周期の中で、排卵後から生理までの高温期に分泌が増えるプロゲステロンは、腸のぜんどう運動を弱めてしまう働きがあるからなのです」(長西先生)

プロゲステロンの主な働きは、子宮内膜を厚くして着床しやすい状態に整え、妊娠した場合、妊娠を維持するために子宮の収縮を抑え、流産や早産を防ぐことだとか。そのようなプロゲステロンの働きが、なぜ腸のぜんどう運動を弱めることになるのでしょうか?

「簡単に言うと、腸も子宮も同じ平滑筋という筋肉でできているからです。プロゲステロンはこの平滑筋の働きを弱める働きがあるので、子宮に作用して収縮を抑えると同時に、腸の平滑筋の動きも弱めてしまうのです。腸は平滑筋が収縮を繰り返すことで便を肛門に送るので、平滑筋の動きが弱まると便が出にくくなってしまうのです」(同)

また、プロゲステロンの分泌量は、生理から排卵までの低温期にはごく微量。排卵後にぐっと増えるため、この時期に便秘になるのだそうです。また、妊娠した場合にもプロゲステロンは多く分泌されるので、妊娠初期に便秘になる女性は多いそう。

では、この便秘を防ぐ方法はあるのでしょうか?

「きちんと毎月排卵が起こっている方は、毎周期プロゲステロンが出ているのである程度はしかたがないですね。もし、あまりにひどい場合は、便を柔らかくする薬を出してもらうか、低容量ピルを服用して排卵を抑制し便秘が起こりにくくする方法があります」(同)

ひどい便秘で悩んでいる場合には、一度内科か婦人科を受診してみましょう。それほどひどくない場合には、食生活を整える、適度な運動をするといった便秘対策を行い、うまく付き合っていくしかないようです。

(相馬由子)

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