「出産はデトックス」などとよく聞きますが…

妊娠・出産で美しくなるって本当?

2014.10.08 WED


妊娠中から生活習慣を改善したり、赤ちゃんと一緒に生活をするうちに、普段よりも規則正しくなった結果、体の調子が良くなることはあるのかも。 画像提供/mits/PIXTA(ピクスタ)
妊娠や出産を経験すると女性は美しくなる、美肌になるという噂が、ここ数年まことしやかにささやかれています。妊娠すると女性ホルモンが増えると聞くので、確かに美しくなれそうな気が…。イーク丸の内・表参道の長西美和先生に、その噂の真偽を聞きました。

「妊娠すると、むしろ肌トラブルが増える人のほうが多いですね。妊娠中は確かに、女性ホルモンのエストロゲンもプロゲステロンも増えます。エストロゲンは“美のホルモン”などといわれお肌に張りを保つ作用があるので、それだけなら美肌になるかもしれません。しかし、同時に増えるプロゲステロンは皮脂分泌を盛んにする作用があり、しかもエストロゲンの効果よりも勝ってしまうのです。そのため、ニキビができやすくなります。また、プロゲステロンによってメラニン色素を作る細胞が刺激されるため肌が黒ずむ人も多く、体毛が濃くなるという人もいます」(長西先生)

さらに、出産後は女性ホルモンの分泌が急激に減るため、今度は肌がドライになったと感じる人もいるのだとか。

ちなみに出産後、皮下脂肪が落ちにくいと感じる人がいる一方で、痩せて美しくなったと感じる人もいるようですが、これはなぜなのでしょう? 出産にはデトックス効果がある、なんて話も聞きますが、本当にその影響でしょうか?

「これはおそらく、母乳を赤ちゃんにあげることで、結果的に摂取カロリーが減ったせいでしょうね。食事量が変わらなければ体重は減ることになります。また、妊娠中は平均で10kgほど体重が増えますが、出産した時点で赤ちゃんの体重プラス羊水、胎盤で5kgほど減ります。加えて、妊娠中は血液量も増えているのですが、出産後2週間から1カ月くらいで元に戻りますから、その分の体重も減っていきます。妊娠中のむくみもとれていきますから、それで美しくなったと感じるのではないでしょうか」(同)

どうやら「出産で美しくなれる」というのは、主観的な印象にすぎず、医学的な根拠は無いようです。ただし、妊娠がわかったとたんに食生活を気にするようになったり、お酒やたばこもすべてやめて生活のリズムを整えるなどした結果、体の調子がよくなったと感じる人はいるのかもしれない、とのこと。やはり美しさのためには、不摂生を正すことが大切なようです。

(相馬由子)

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