身体にまつわる都市伝説 第218回

米を食べ過ぎても糖尿病になるの?

2014.09.29 MON

身体にまつわる都市伝説


米もうどんも、要はバランスが大切。炭水化物だけを過剰摂取することは、生活習慣病の原因になる 写真提供/PIXTA
米は日本人の主食。炊きたての美味しい白米にありついた時、「日本人でよかった!」としみじみ感じ入る人は少なくないはず。

しかし、炭水化物の摂り過ぎはダイエットの大敵といわれ、昨今はごはんやパン類・麺類を控えめにする人も増えてきた。うどんの消費量No.1を誇る香川県が、人口当たりの糖尿病患者数で全国ワーストなんて話を聞くと、炭水化物の摂り過ぎを心配する気持ちもわからなくはない。ただ、大好きな米を控えなければいけないのはちょっと寂しいが…。

実際のところ、炭水化物にはどのくらいのリスクがあるのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「炭水化物というのは糖質ですから、過剰に摂取すれば、糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因になるのは事実です。それは米やうどんにかぎらず、パンやソーメンなども同様。また、炭水化物を摂り過ぎて肥満化するとインスリンというホルモンの動きが悪化し、それが糖尿病の発症リスクを高めることにもなります。体調がすぐれない時など、“今日は軽めに素うどんですませよう”という人もいますが、これは生活習慣病の予防を目的とした場合、ほぼ糖質だけを摂取しているのに近いので逆効果ともいえます」

もちろん、人が活動するうえで炭水化物は重要な栄養分だが、過ぎたるは及ばざるがごとし、ということだ。

「食事において重要なのは栄養バランス。生活習慣病を予防するためには、脂質・タンパク質・炭水化物・食物繊維をバランスよく摂取し、かつ、全体のカロリー量を控えめにすることが大切なんです。その意味では、汁物やサラダ、その他のおかずとセットアップしやすいお米は、バランスさえとれていれば決して健康に悪いものではありません。また、食べる時間帯にも気をつけたいですね。朝食で摂取する炭水化物は、消費されやすく体内に蓄積されにくいですから、白米が大好物だという人は、朝の米食を習慣にしてはいかがでしょうか」

末永く美味しい食事を満喫するためにも、今のうちから肝に銘じておいた方が良さそうだ。
(友清 哲)

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