夏の疲れを癒やし、冬に備える

「睡眠の秋」の過ごし方

2014.10.03 FRI


より良い睡眠をとりやすい季節である秋。でも、ついうっかりの寝過ぎにご注意を… 写真提供:node/PIXTA
スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋…。気候の良いこの季節にぴったりのアクティビティは多いですが、「睡眠の秋」なんてこともいえるのではないかと思うぐらい、よく眠れてしまう今日この頃。これって、単に涼しくなったから? それとも、人の体には、季節によって眠りやすかったり眠りにくかったりといった睡眠のリズムがあるんでしょうか? 

「季節とともに日照時間が変わると、睡眠時間も変わることがわかっています。これは、日照時間や光の強さによって、眠りに関するホルモン分泌などが変化するためです。アンケートをとると、多くの人で睡眠時間が夏は短く冬は長くなる傾向があります。もちろん、気候も睡眠に影響を与えます。夏は暑くて寝苦しく、冬は寒さのために体が緊張して休息しにくい状態になるので、睡眠の質が悪くなります。また、冬は昼間の活動や運動が減るために眠りにくくなることもあります」

とは、東京医科大学睡眠学講座の駒田陽子准教授。やはり、秋は“睡眠に適した”季節なのですね…。

「はい。そして夏は夏バテなどもあり体が弱っていますし、間もなく来る冬も眠りの質が悪くなりがちです。気候がよく質の良い睡眠が得られる今の時期に、しっかりと睡眠をとって体を回復させておくといいでしょう」

睡眠の質が低下する冬に向けて、良い睡眠をとるためのコツなどはありますか?

「日中の活動量を上げてみてください。例えば、通勤電車で一駅余分に歩く程度で大丈夫です。昼間しっかりと活動すると夜はぐっすり眠れますし、睡眠の質もよくなります。ただし、仕事帰りにジムで激しい運動をするといったことは控えてください。夜に運動をすると、かえって眠りにくくなります」

季節によって睡眠時間は変わりがち、ということでしたが、理想的な睡眠時間はどれくらいなんでしょうか?

「季節を問わず、6時間半から7時間程度が最も健康に良いといわれています。特に6時間よりも短くなると、健康に害が出るほか太りやすくなったり、昼間に頭が働かなかったりすることも増えます」

せっかく眠りに適した今の季節のうちに、「昼間の活動」「6時間半〜7時間睡眠」の習慣をつけたいものです。


(長倉克枝)

※この記事は2013年10月に取材・掲載した記事です

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