身体にまつわる都市伝説 第170回

お酒は美容にいいって本当?

2014.10.14 TUE

身体にまつわる都市伝説


わかっちゃいるけど、なかなか適量ではやめられないのがお酒というもの。「美容にいい」のは事実でも、飲み過ぎては元も子もないことを肝に銘じておこう
ここ数年、日本酒ブームが到来していると聞く。とりわけ若い女性が日本酒を好んで飲むようになったことがブームを牽引しているそうだが、その理由は“お酒は美容にいい”といわれているからだとか。

たしかに、お酒は昔から「百薬の長」ともいわれ、飲んべえを自認する筆者としても、「体にいいものだから大丈夫」と、ついつい飲み過ぎてしまう日々…。でも、こうしたお酒の効果って本当にあるんだろうか?

「たしかにお酒は体に悪いものではありませんが、薬と同じように、摂りすぎると健康を害することがあるので注意が必要です。たとえば日本酒であれば、一般的な適量は1~2合といわれています」

そう語るのは、用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生だ。では、適量さえ守っていれば、お酒には巷でいわれているような美容効果、健康効果が見込めるの?

「アルコールには、血液循環や基礎代謝を促進させる効果があります。お酒は比較的カロリーの高い飲料ですが、体温や基礎代謝が上がることでカロリーを消費しやすくなり、太りにくいとされています。さらに代謝アップは全身の老廃物の排出を促し、老化防止にもつながりますから、美容効果があるのは事実といっていいと思います」

ただし鈴木先生によれば、もともと体内にアルコール分解酵素を持っていない人も珍しくなく、明らかにお酒が体質に合わない人は、絶対に無理して飲んではいけないという。

「日本酒が美容にいいとされるのは、含まれる麹酸に、メラニンの合成を抑制したり除去したりする働きがあるためでしょう。最近はとくに、日本酒造りのために醪(もろみ)をこねる杜氏の手が、他の部位と比べ、白くすべすべしていることが注目されており、麹を活用した化粧品も売られているほどです」

打ち上げや歓送迎会など、飲みの機会が増える季節。こうした美容効果を享受するためにも、飲み過ぎにはご注意を!
(友清 哲)

※この記事は2013年10月に取材・掲載した記事です

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