沖縄では豚足が定番!?

ご当地の「おでん」を調べてみた!

2014.10.19 SUN


静岡おでんはイワシの削り節だけでなく青のりもかける。海沿いのエリアではさらに味噌ダレが用意されている 写真/新井由己
冬の定番料理の筆頭といえばおでん。近所のコンビニでタネの種類を数えてみたら約30種もあったんだけど、これって全国どこに行っても同じなの? 著書に『とことんおでん紀行』などがあるおでん研究家、新井由己さんに聞いてみた。

「同じなんてとんでもない。全国津々浦々で様々なおでんダネがありますよ。一番インパクトがあるのは、沖縄のてびちでしょう。いわゆる豚足ですね。一般家庭で食べるだけでなくコンビニでも売っています。鹿児島では豚軟骨を入れるし、福岡・佐賀・大分あたりには餃子巻きなんてのもありますよ。餃子をそのまま練り物で巻いてあって美味い!」

おお、どれもこれも聞いたことのないおでんダネばかり。さすがに南国はがつんとパンチの効いたタネが多いみたいだけど、北へ行くとどうなんだろう?

「北海道ではフキや根曲がり竹といった山菜を多用します。それとツブ貝がポピュラーですね。北海道ではむき身ですが、青森では殻ごと鍋に入れて肝から出るダシも楽しむんです。それと、関東・東北・北海道限定でローソンがだし巻き玉子を入れてますね。そうそう、東京の人はちくわぶを一般的なおでんダネだと思っていますけど、あれは東京を中心にした狭い範囲にしかありません」

おでんダネの主役ともいえる練り物にはどんな地域性がありますか?

「ご当地おでんとして人気の静岡おでんを代表するタネが、イワシやサバのすり身を固めた黒はんぺん。それからハランボという小魚のすり身を揚げたじゃこ天は、四国のおでんには欠かせません。静岡おでんは、だし粉と呼ばれる鰯の削り節をかけて食べるのも特徴的です」

え? おでんの薬味ってカラシだけじゃないんですか?

「いやいや、愛知では味噌ダレをつけるのが一般的ですし、姫路では生姜醤油をかけないおでんなんてあり得ません。そればかりか、コンビニでは地域ごとにダシも変えています。東北ではしょっつると呼ばれる魚醤を使いますし、九州ではトビウオを干したアゴを用いることが多い。コンビニ各社で全国をいくつかのエリアに分けて、それぞれ味付けとダシを変えているんです」

う~ん、深い。地域ごとに異なるタネ、ダシ、薬味の無限の組み合わせ。こりゃあもう、おでんは郷土料理と呼んじゃってよさそうです。
(中島亮/サグレス)

※この記事は2011年01月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト