身体にまつわる都市伝説 第171回

ロン毛はハゲやすいって本当?

2014.10.22 WED

身体にまつわる都市伝説


髪は長いほど毛根に負担をかけそうなイメージがあるが、AGA(男性型脱毛)の主原因は他にある。あまり気にしすぎない方がよさそうだ 写真提供/PIXTA
長髪を後ろで縛る、ポニーテール風の髪型がトレードマークだった知人男性が、つい最近、見違えるような短髪にイメチェンをした。理由を聞くと、「ロン毛はハゲやすいから」だという。

たしかに時折耳にする噂だが、これには科学的な根拠があるのだろうか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「毛根の負担を踏まえれば、長くて重量がある方が負荷は大きくなりますから、“ロン毛=ハゲやすい”というのは、まったく可能性がないわけではありません。でも、それだったら男性よりも女性の方が不利なはずですが、実際に薄毛が多いのは男性です。髪の毛が長いとどうしても抜け毛が目立つため、薄毛の不安をあおりやすいのではないでしょうか」

しかし、たとえば長髪をオールバックにしたり、ポニーテールのように後ろで縛ったりしていると、生え際が後退しそうな気がしてならないが、どうなのだろう。実際、後ろ縛りにしたM型薄毛の男性は少なくないし…。

「たしかに、そういう男性をちらほら見かけますが、後ろ縛りにした場合のテンションのかかり方を考えると、前髪よりもサイドの負荷の方が強いはずで、生え際がM型に後退することにはつながらないように思います」

須田先生によれば、薄毛、つまりAGA(男性型脱毛)の原因となるのは、遺伝や男性ホルモンの影響が主。単純に髪型ひとつの問題で発症するものではないという。ちなみに、日ごろからAGA治療にあたっている須田先生自身、「薄毛に悩む患者に、長髪や後ろ縛りをやめるよう指導することはありません」とか。

髪型を気にするより、頭皮を清潔に保ち、栄養バランスと規則正しい生活を心がけるのが一番のようだ。
(友清 哲)

※この記事は2013年10月に取材・掲載した記事です

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