身体にまつわる都市伝説 第121回

女優は汗をかかない…は本当だった!

2014.10.23 THU

身体にまつわる都市伝説


集中力が高まれば、汗は止まる。多汗に悩まされるのは、そもそも仕事に対する熱心さが足りていなかったのかも!? 写真提供/PIXTA
残暑の時期はとっくに過ぎたはずなのに、ちょっと動いただけで額や襟足から汗がポタポタ…。この汗っかきな体質、なんとか克服できないものだろうか。

一説には、一流の女優は熱い照明に照らされても、化粧を崩さないよう、自在に発汗を止めることができるなんて都市伝説も耳にする。でも、本当にそんなことが可能なのだろうか!?

「じつはこれは事実なんですよ。人は集中力が高まったときに、発汗が収まるようにできていることは、実験で証明されていますから」

そう語るのは、用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生である。鈴木先生によれば、汗には気温の高さによる温熱性の発汗と、精神性の発汗の2種類があるという。いわゆる冷や汗などは後者に属するものだ。

「発汗を司っているのは、脳のなかにある視床下部という部位です。ここは感情をコントロールする部位でもあり、緊張状態に陥ったりした際に汗が出るのはそのためです」

たとえば重要なプレゼンのときなど、始まる直前までは緊張で汗が止まらなかったのに、いざプレゼンが始まって集中力が高まっていくと、自然と汗が引いていったような経験、誰しもあるのではないだろうか。

つまり、熱を伴うライトに照らされながらも女優が涼しい顔をしているのは、演技に没頭しているからなのだ。

「なお、汗というのは、発する量を全身の汗腺で割り振って排出しています。そこで芸者さんなどは、お化粧を崩さないよう、脇のあたりをオビでギュッと締め付けることで上体の汗腺への循環を鈍らせ、発汗を主に下半身に促す工夫をすることもあるようですね」

また、汗腺にも発達している部位と鈍っている部位があると鈴木先生は語る。運動不足の人は体の汗腺が鈍っているために、発汗が顔面に集中してしまうことがあるという。

つまり、日頃から適度な運動を心がけ、体全体の汗腺の上体を整えておくことも、額の汗をストップさせるのには有効なのだ。
(友清 哲)

※この記事は2012年10月に取材・掲載した記事です

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