入院費用と平均入院日数はどれくらい?

20~30代「入院」原因TOP5

2014.10.24 FRI


CO・OP共済の調べによると、20代の平均入院日数は17.2日、30代は18.6日。長期入院のケースも珍しくなさそうだ
体調不良は突然やってくるもの。「まだまだ若いから」と考えている20~30代男性でも入院の可能性は十分にある。と同時に、入院には多額の費用がかかる。若いからとタカをくくらず、入院したらどれだけの費用がかかるのか、その相場を知って突然の事態に備えておくことも大切だ。

そこでまず、20~30代男性に多い入院理由を調べてみた。CO・OP共済の年代別の入院原因ランキングによると、以下のようになっている。

■入院原因疾患ランキング *()内は平均入院日数
(CO・OP共済《たすけあい》2012年度 共済金支払い実績より)

・20代
1位 気胸(8.0日)
2位 口腔、唾液腺及び顎の疾患(5.5日)
3位 虫垂炎/盲腸(6.3日)
4位 胃腸炎(6.3日)
5位 非感染性腸炎及び大腸炎(23.2日)

・30代
1位 糖尿病(19.0日)
2位 統合失調症(89.6日)
3位 非感染性腸炎及び大腸炎(17.4日)
4位 椎間板ヘルニア(17.8日)
5位 腸のその他の疾患(8.8日)

20代は気胸をはじめとした器官系疾患が多く、30代は糖尿病が1位。20代のうちから食生活などに留意しないと、30代で発症する危険性は高いといえそうだ。また20代、30代ともに仕事のストレスの影響なのか、胃腸の病気が多い結果となった。

では何かしらの理由で入院を余儀なくされた時、どれほどの費用がかかるのだろうか。医療などの人材事業会社・ヒューマンメディカルケアに、傷病別の入院費用と平均入院日数の目安を厚生労働省の資料をもとに算出していただいた。

■25~34歳男性の入院費用(【】内は窓口支払い額の目安、3割負担の場合)。

急性咽頭炎/急性扁桃炎:15万5500円【4万6650円】*5.4日入院
肺炎:22万3360円【6万7010円】*6.8日入院
統合失調症:35万2010円【10万5600円】*21.4日入院
椎間板障害:41万8290円【12万5490円】*10.9日入院
糖尿病:30万1990円【9万600円】*10.2日入院
胃潰瘍/十二指腸潰瘍:30万1350円【9万410円】*7.4日入院
骨折:41万4600円【12万4380円】*9.8日入院

椎間板障害(ヘルニア)や統合失調症だと入院費(窓口支払い額)は10万円を超えている。突然起こる骨折も費用は高く、体も財布もかなり痛い。

ただし入院費用が高額になった場合は、高額療養費制度により費用の一部が返還されることもある。この制度は、1カ月の医療費が一定の上限額を超えた際に、その超過分が返還されるというもの。上限額は、70歳未満の一般所得者で[8万100円+(医療費-26万7000円)×1%]。たとえば、先の傷病別概算入院費用がすべて1カ月以内の負担だった場合、いくつかの傷病はこの制度により最終的な自己負担額が以下のようになる。

統合失調症:8万950円
椎間板障害:8万1610円
糖尿病: 8万450円
胃潰瘍/十二指腸潰瘍:8万440円
骨折:8万1580円

※高額療養費制度を適用した場合の金額は月初(1日)から入院したと仮定し、「一般所得区分・70歳未満」の条件で計算
※差額ベッド代や食事代、先進医療の費用など健康保険の対象にならない費用は含まれない

おおよそ8万円を超える医療費がかかった場合、高額療養費制度の対象となる可能性が高く、
医療費の返還が受けられる。ただしあくまで1カ月ごとの費用が対象であるため、たとえば月をまたぐような入院だと、総額が8万円を大きく超えても適用外になるケースもある。

また、高額療養費の支給には受診から少なくとも3カ月はかかる。そのような意味でも、“もしも”のことを考えて、今から貯蓄や保険などを考えておくのもムダではないだろう。
(有井太郎)

※この記事は2013年10月に取材・掲載した記事です

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