暑い方がバテやすい気がするけど…

疲れやすさに季節は関係アリ?

2015.03.13 FRI


寒~い冬に熱~い露天風呂にザブン! というのはとっても気持ちがいいけれど、実は注意した方がいい。疲労がたまっている状態では、疲れが取れるどころか血圧が上がりすぎて脳出血…なんてこともありえる 写真提供/GettyImages
厳しい寒さが続いた今年の冬。あたたかくはなってきているものの、寒さにやられて疲れ果て、「早く夏が来ないかな」なんて思っている人も少なくないのでは? とはいえ、夏の暑さもしんどいもの。冬と夏、いったいどちらが疲れやすいのだろうか。大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座教授の梶本修身先生に話を聞いた。

「冬と夏の疲れやすさに大きな違いはありません。なぜなら、いずれも疲れるメカニズムが同じだから。疲労は自律神経の機能低下が根本的な要因です。冬と夏は室内と室外の気温差が激しいため、体温維持のために自律神経が活発に働きます。すると、自律神経が過労状態になり、必要なときにうまく機能せず、疲れにつながるんです」

外気の温度が暑くても寒くても、室内との温度差が大きければ同じように疲れやすくなるのだ。逆に、エアコンの使用頻度が低い春や秋は、日常生活の中で気温差が生じることがないため、疲れにくいということ。

でも、代謝面で見れば、夏は汗をかく分、冬よりも疲れそうな気もするけれど…。

「確かに、その点では夏の方が疲れやすいかもしれません。ですが、危険度が高いのは冬なんです。冬は暖かい室内から外気温の低い外に出ると末梢の血管が収縮し、血圧が上昇します。通常ならば上がり過ぎないようにコントロールされるのですが、疲れていて自律神経の働きが鈍っていると、血圧上昇の歯止めがきかないことがある。その結果、脳の血管が破裂する可能性もあります」

冬は疲れがたまると危険なこともあるようだ。また、好きな季節は疲れにくい…などと勘違いしがちだが、肉体には確実に疲労がたまっているので、注意が必要だという。

「逆に嫌いな季節の方が安心です。一番の疲労対策は、自律神経を休ませること。若ければ、一晩ぐっすり眠ればたいていの疲労は回復します。また、できるだけ気温の低い所と高い所の行き来を少なくすれば、疲れににくくなるでしょう」

ちなみに、疲労回復効果が高い食べ物として、鶏の胸肉がある。羽の付け根に豊富に含まれるイミダペプチドという食品成分が、劇的に疲労を緩和させることが実証されているそうだ。今冬の寒さにちょっと冬バテしてた…という人は、規則正しい生活と十分な睡眠、そして鶏のお鍋を食べて、元気を取り戻そう!
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2011年02月に取材・掲載した記事です

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