放置すると巨大化することもある…

板尾も手術!「脂肪腫」は危険?

2014.10.15 WED


写真の丸印で囲んであるところが脂肪腫。このくらい大きな脂肪腫でも、比較的浅いところにあるものは、基本的に入院の必要はなく、局部麻酔で摘出できるという 写真提供:日本橋形成外科
今年9月、タレントの板尾創路が、「脂肪腫」の摘出手術を受けたことをTwitterやInstagramで報告して、話題になったのを覚えているだろうか。脂肪腫とは聞き慣れない名前だが、一体どんな病気なのだろう? 日本橋形成外科院長の網倉良安先生に話を聞いた。

「脂肪腫とは、皮下に発生するやわらかい腫瘤(しゅりゅう)のことで、良性の成熟した脂肪細胞で構成されています。簡単にいうと、脂肪の“できもの”です」(網倉先生)

やわらかいボールが皮膚の下にあるかのようにプクッと膨らむ脂肪腫。体のどこにでもできるが、「背中や腕、足などに発生するケースが比較的多い」と網倉先生。

「脂肪腫の大きさは1cmくらいのものからコブシ大、なかには背中におっぱいができたかと思うほど、大きくなるものもあります。中年の方に多い症状ですが、20~30代の患者さんも珍しくありません。原因は不明で因果関係ははっきりしないものの、遺伝的に発生するケースもあります」(同)

脂肪腫は良性の脂肪細胞であるため、痛みや痺れをともなうことはないそう。それならば、仮にできたとしても、放っておいていいのでは?

「体に大きな影響はありませんが、脂肪腫は自然消失することがなく、大きくなることもあります。大きいものだと摘出するのに手間がかかることもあるため、ある程度の大きさの脂肪腫は手術で摘出することをおすすめしています。また、ごく稀にですが、病理結果が『脂肪肉腫』という悪性のできもの、いわゆるガンであることもあるため、特に5cm以上のものは手術にて摘出し、病理精査することをおすすめしています」(同)

ガンと聞くと恐ろしくなるが、脂肪腫なら基本的には日帰りの手術で済むという。

「ただ、脂肪腫と皮下脂肪の境界がはっきりしていなかったり、筋肉の中に脂肪腫が入り込んだりしている場合は、入院して全身麻酔で摘出するケースもあります。脂肪腫が小さいうちに摘出すれば、傷も小さくて済みますよ」(同)

脂肪腫ができていることに気付いたら、早めに病院で検査を受けてみよう。
(成田敏史/verb)

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