年賀状シーズン到来、でふと思う…

どこまでか悩む「喪中」の範囲

2014.12.05 FRI


一言で喪中はがきといっても、文言やデザインなどは様々なようだ。最近では、配偶者の祖父母など、別姓で同居もしていない親族の不幸については、「半年で喪明けにする」という人もいるそう
毎年、この時期に届く「喪中はがき」。はがきを出す側に立って考えてみると、親兄弟に不幸があった場合には「喪中」だということはなんとなく分かるけれど、祖父母やおじおば、いとこなどが亡くなった場合に出すべきかどうかは、よく分からない。喪中に該当する範囲は、どこまでなのだろう?

そこで、ビジネスマナー研修を行うトータルマナーの代表取締役・田野直美さんに聞いてみた。

「基本的には二親等まで、つまりR25世代でいえば両親、子ども、祖父母と兄弟・姉妹などに不幸があった場合に、その後1年間は喪に服すことになります。よく“義理の祖父母が亡くなったら”というご質問を受けますが、ひとつの家庭で喪中の人と喪中でない人がいる、というのはおかしいため、例えば夫が喪中なら、妻も喪中であると考えてください。また三親等でも、一緒に暮らしていたら喪中にすべき。喪中の対象や期間は、時代や状況によっても変わるので、ひとつの目安として考えてください」

それでは、喪中はがきを出す際に注意すべきポイントはありますか?

「11月中旬から12月の中旬までに出すのが好ましいですね。意外に多いのは、『喪中につき新年のご挨拶はご遠慮させていただきます』という挨拶だけで、どなたがいつ亡くなったのかが書かれていないケース。はがきを受け取った側は、お悔やみも申し上げられず困ってしまうので、注意してください」

なるほど。「どなたが亡くなったのですか?」なんて、聞きづらいですもんね。年賀状を出す側として、喪中はがきが届いていない場合に、相手方の不幸をどの程度気にすべきなのでしょうか? 例えば、今年は東日本大震災があったので、特に東北地方に住む方には、年賀状は送らない方がいいのかな、と思うのですが…。

「二親等内に不幸があった方には、喪中はがきが届かなくても、年賀状を送るのは避けましょう。また災害があった年ですから、特に被災地の方に対しては『明けましておめでとう』や『謹賀新年』など祝いの言葉は避けて、『新年のご挨拶を申し上げます』という内容にするのが好ましいと思います。年賀状自体を出さないのではなく、配慮しながら、近況を知らせるとともに励ましの言葉を送るといいでしょう」

田野さんによれば、喪中のルールは時代とともに変わり、例えば自営業者は、家庭と仕事を別と考えて、取引先には年賀状を出すケースもあるみたい。ペットが亡くなって悲しんでいる人にも、場合によっては祝いの言葉を避けるなど、細かく配慮するのがよさそうだ。新年を迎える上で、流れ作業的に年賀状を送るのではなく、近しい人の心情を気にしてみては?
(月川碧/blueprint)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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