身体にまつわる都市伝説 第221回

「朝シャンはハゲる」説を検証!

2014.10.20 MON

身体にまつわる都市伝説


「朝シャンはハゲる」説に科学的な根拠は希薄。むしろ、適切な洗髪で頭皮を清潔に保つことは、髪の毛を維持するうえで大切なのだ 写真提供/PIXTA
ビジネスパーソンたるもの、清潔感は重要だ。身だしなみとして、出勤前のシャワーを習慣にしている人も少なくないだろう。しかし、洗髪するかどうかは1つの悩みどころ。昔から「朝シャンはハゲる」というまことしやかな噂を耳にするからだ。

でも、夜のシャンプーと朝のシャンプーで、頭皮に与える影響がどう変わるのだろう? この都市伝説の真偽も含め、新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「ハゲるというのは、抜け毛が増える、あるいはAGA(男性型脱毛症)などの症状が進行することを指すのだと思いますが、いずれも朝に洗髪することが悪影響を与えるという科学的な根拠は明確ではないと思われます。育毛の観点からすれば、頭皮を清潔にしておく事はむしろ望ましい可能性があります」

頭皮を清潔に保つことは育毛の基本。毛穴にはどうしても皮脂などの汚れが溜まりやすく、それが髪の毛の適切な成長を阻害することがある。

「そのため、1日の終わり(つまり夜)に頭皮をきれいにしておくことが、髪の毛の成長を促すとされていますが、人の頭皮は寝ている間にも汗や老廃物を出しますので、その点においては朝にシャンプーすることは悪いことではないでしょう」

でも、過度のシャンプーによって髪の毛の庇護膜がはがれたり、頭皮が紫外線を受けやすくなったりするなんて噂もあるが…。

「庇護膜がはがれることでダメージを受けるのは頭皮でなく髪の毛の問題ですので、ハゲとはまた解離した問題と思われます。また、紫外線対策を考えるなら、シャンプーを控えるよりも帽子などによる遮光の方が大切。いずれにせよ、朝シャンでハゲるという説の裏付けにはなりにくいのではないでしょうか」

というわけで朝シャン自体のリスクは明確ではなさそうだが、そもそも洗髪が乱暴で、シャンプーをするたびに頭皮を傷めてしまうような人は、洗い方を見直す必要がある。そうした例外を除き、朝でも夜でも頭皮は清潔に保っておくにこしたことはないのだ。
(友清 哲)

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