主犯格はキク科の植物!

「秋冬の花粉症」患者が急増中…?

2014.10.29 WED


実は世界的に見ると、スギよりもキク科の植物の花粉症患者のほうが多いそう。日本はスギが多いため、スギ花粉症を発症しやすいのだとか
最近なんとなく鼻がムズムズしたりくしゃみが出たりするし、「秋の花粉症」みたいなCMもよく見かける。それに「冬の花粉症がある」なんて噂も聞くけど、新たに出始めているってこと?

「秋の花粉症は以前からありますよ。日本ではスギが多く、春に飛ぶ花粉は飛散範囲が数百キロメートルと広いので、スギ花粉症になる率が高い。そのため、春のイメージが強いのです。ちなみに、秋の花粉症の主な原因はブタクサやヨモギ、セイタカアワダチソウなどキク科の植物。ちょっとした空き地や道端に生えている背の低い雑草の花粉が、体に影響を及ぼします。冬に関しては、キク科の植物が枯れるため、よほど過敏な人でなければ症状はひどくないでしょう」

そう教えてくれたのは、東京都目白にあるたなか耳鼻咽喉科の田中伸明院長。では、最近になって増えているというわけでもないのか。

「発症者の推移はまだ明確ではありません。ただ、アレルギー症状を発症する患者が増加傾向にあるため、秋冬の花粉症も増えているかもしれませんね」

なるほど。もしかすると、今後秋冬の花粉症患者が増える可能性もあるということか。ところで、症状は春と同じ?

「スギでもキク科の植物でも、症状に違いはありません。鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどが一般的ですね。ただ、この時期は同じ症状でも、初期の風邪の可能性も考えられます。すぐに花粉症と決めつけず、症状が続く場合は医療機関を受診してください。あと、キク科の花粉症になると、口腔アレルギー症候群を併発する場合があります。メロンやリンゴなどの果物を食べると、口の中にかゆみが出るというものです」

では、病院を受診して、キク科の花粉症と診断された場合の対策は?

「アレルギーは症状を引き起こすものとの接触頻度が高いと発症します。そのため、花粉症であればなるべく植物が多い場所に近付かないなど、接触を避けることを心がけましょう。キク科の植物は、花粉が飛ぶ距離も数十メートルと短いので、避けやすいと思います。あと、空気が乾燥すると粘膜が刺激を受けやすくなるため、症状も出やすくなります。マスクなどで乾燥を防ぐことも有効です」

そもそも触れなければ、症状も出なくてすむというわけだ。まずは、花粉症なのか風邪なのかはっきりさせに病院に行こうかな。
(有竹亮介/verb)

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