食欲を抑え、メタボや肥満を予防する!

ナッツ類はダイエットの味方?

2014.10.29 WED


メタボの診断基準は日本とアメリカでは腹囲の基準が異なるだけで、ほかは同じ基準が用いられている
「アーモンドやくるみなど、ナッツ類は美しく痩せるために摂取するといい」と、よく耳にします。どちらかというと、油分が多くてカロリーが高いイメージのナッツ類ですが、その噂は本当? 医学博士の白澤卓二先生に聞きました。

「アーモンドを食間のおやつに食べると、血糖値の上昇度合いを抑えられることが、オーストラリアとアメリカの大学の共同研究から判明しています。午前と午後のおやつに43gのアーモンドを食べたグループと食べていないグループとを比較したところ、食べたグループは血糖値の上昇度合いが抑えられていたのです」

血糖値とは、血液内に含まれるブドウ糖の値のこと。ごはんやパスタ、スイーツなどから糖質を摂取すると、体内で分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖は生活に必要なエネルギー源ですが、糖質を摂取しすぎると血糖値が急上昇! 血糖値を下げるために、体内でインスリンが大量に分泌され、血中のブドウ糖が中性脂肪として溜めこまれてしまうそう。食間にアーモンドを食べることで血糖値の上昇を抑えられるとは、嬉しい事実です!

「ほかにも、ナッツを多く食べている人(1日平均16g)は、ほとんど食べていない人(1日平均5g)に比べ、メタボリックシンドロームの発症率が低いことが、アメリカの大学の研究からわかっています。前者は後者に比べ、メタボ発症率が32%も低かったのです」

白澤先生によると、この結果には「ナッツの食欲を抑える効果も関係している」のだとか。ナッツを食べることで、血糖値の上昇が抑えられて脂肪を溜めこまないだけでなく、そもそもの食欲を抑えるから過食を防ぐという、ダブルの効果が得られるということ!

「また、ナッツに含まれる成分も要注目です。ナッツに含まれる栄養素、オメガ3脂肪酸が動脈硬化や心臓病の予防に効果的とされるほか、健康維持に有効なファイトケミカルも豊富に含まれています」

ナッツは種類により異なる栄養成分を含んでいて、アーモンドは活性酸素を取り除くビタミンEが豊富。ピスタチオは塩分によるむくみを改善するカリウム、マカダミアナッツは糖尿病を予防するパルミトレイン酸、カシューナッツにはアンモニアなどの毒素を排出してミネラルを運ぶアスパラギン酸、ヘーゼルナッツにはイライラ解消に役立つビタミンB1が豊富。また、くるみはオメガ3脂肪酸の含有量がナッツのなかで断トツだとか。

「ナッツは1日50gほどの摂取が理想的。たくさん食べる予定があるときは、その前に食べておくといいでしょう。ひと口に15回を目安によく噛んで食べると、少量でも満腹感がありますよ」と白澤先生。ダイエットどころか、健康に長生きするためにも、ナッツを取り入れた生活は効果がありそう。小腹がすいたときは、ナッツを食べてみましょう!
(富永明子)

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