女性が精神・身体的に万全なのは月に2週間だけ!?

彼女の“生理前イライラ”原因は?

2014.11.03 MON


彼女のイライラは本当に困りもの。とはいえ彼女自身も苦しいんです。大きな愛で見守ってあげて
今日はなぜか彼女の機嫌が悪い。そうか、いつもの“アレ”が近いのか…なんて経験がある男性は多いはず。

このイライラは、月経(生理)前の不快感を総称するPMS(月経前症候群)が引き起こす典型的な症状の一つ。小林製薬が今年4月、全国の20代女性5000人にPMSに関する意識調査を実施したところ、85.9%の女性が「PMSを経験した」と回答。うち追加調査に協力した309人がトップにあげた症状が「イライラする」(71.2%)だったそう。

8割を超える女性を悩ますPMSの原因は何なのか? 日本産婦人科学会認定医で、女性ホルモン療法の専門医である、こうレディースクリニック・江の島の黄 宗聖院長に聞いてみた。

「女性ホルモンは、排卵に向け卵子の準備を整える“卵胞ホルモン”と、受精卵の着床に備え子宮内膜を充実させる“黄体ホルモン”の2種類。PMSは主に生理1週間前に症状が出やすいのですが、これらのホルモン分泌量が減るとPMSを引き起こすということが今現在分かっています」(黄院長)

ホルモンの名をとって、生理から排卵日までの14日間を卵胞期、排卵日から生理までの14日間を黄体期と呼ぶ。

「黄体期の中でも、PMSになりやすいタイミングが2度あります。1度目は卵胞ホルモンの分泌が減る排卵後の2~3日で、2度目は生理前。排卵時のタイミングで妊娠しなかった場合は1週間ほどかけてホルモン分泌が減り、生理となるわけですが、この間は卵胞・黄体どちらのホルモンも減少するので心身ともに最もつらい状態が続くのです」(同)

つまりこの最もつらい時期が、彼女が豹変する“生理1週間前”となるわけ。通常の月経周期を4週間とすると、黄体期前半の数日と最も不調が出やすい後半の1週間は女性としてかなり不安定な時期となる。ということは、女性が心身ともに万全なのは卵胞期の2週間だけともいえる。

「ホルモンバランスが正常な状態でもPMSになるのは自然なことです。だから女性のイライラに対して男性ができることは、この仕組みを理解してあげること。生理現象なので、この時期の女性とはケンカはしないであげてくださいね」(同)

夜遅くまで仕事をする生活を続けたり、強度のストレスを感じたりすると、ホルモンバランスが崩れてPMSが悪化することもある。またうつ病との判別もつきにくいので、症状が気になる場合は、早めに産婦人科で検査を受けることが重要だ。貼り薬や漢方薬で劇的に楽になる場合も多いのだとか。彼女が辛そうな時期は気遣いを忘れずに!
(足立美由紀)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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