身体にまつわる都市伝説 第123回

「甘いモノは別腹」は本当だった!

2014.11.04 TUE

身体にまつわる都市伝説


なんと、ヒトには好物や甘いモノに触れたときに胃袋を拡張する“別腹”機能が備わっていた! 馬肥ゆる秋、食べ過ぎにご注意を 写真提供/PIXTA
ついつい食べ過ぎてしまう食欲の秋。スイーツ男子を地で行く筆者としては、飲み食いだけでは飽きたらず、締めのデザートだって欠かせない。

不思議なもので、どんなにお腹がパンパンでも、デザートに対する食欲が失われることはない。「甘いモノは別腹」というのも、まんざらウソではない!?

「じつはその通り。甘いモノや好物に触れた時、人はどれほど満腹であっても自然と胃袋のキャパシティが広がるようにできているんですよ」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。なんと、人の体は文字通り“別腹”を持っていた?

「これは実際に実験で証明されていることなのですが、好物を見たり味わったりすると、脳の視床下部で摂食調節関連ペプチドの一種、オレキシンという物質が分泌されます。このオレキシンの働きによって胃底部や胃体部が弛緩し、スペースをつくりだすことが判明しているんです」

うーん、人間の体にそんな機能が備わっていたとは、ちょっと驚きである。でもたしかに、好物を目の前にすると満腹でもけっこう無理が利くことは、経験的にも納得だ。

「また、このオレキシンは、食べ物を小腸へ運ぶ蠕動運動を促進させる働きもあり、消化を活性化させます。すなわち、“甘いモノは別腹”というのは、物理的にも説明がつく現象といえるわけです」

人の体は普段、食欲を増進させるホルモンと、食欲を抑制するホルモンがせめぎ合いながらバランスをとっている、と須田先生は補足する。ところが、“食べたい!”とか“美味しそう!”といった強い欲求を持つことで、僕らの別腹機能は発動してしまう。

これはダイエットの大敵かも…。食欲旺盛なのはいいことですが、体重が気になる方はくれぐれもご用心を!
(友清 哲)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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