ムケッカ、セビチェ、カウサって?

お洒落な南米料理がアツい!

2014.11.06 THU


写真手前中央がムケッカ。「ファランドール」では世界各国の料理フェアを開催中
南米料理というと、ブラジルのシュハスコをはじめ“肉”のイメージが強い。しかし最近、シーフード料理や、繊細な味の組み合わせを持った日本人好みの南米料理が注目を集めているという。

今年の夏、「東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート」のレストラン「ファランドール」で開催されたブラジルフェアでも、意外なメニューが人気を博した。

「一番人気が高かったのがムケッカと呼ばれる、タラとココナッツミルクを使ったシーフードの煮込み料理です」(「ファランドール」本間直嗣シェフ)

本間さんがフェアに向けて研究したところ、ブラジルの各地方には、魚介やトロピカルフルーツなど地元産品を利用した、個性的で繊細な味の組み合わせを持つ料理が多いことを知ったという。

グアバの羊かん風菓子とチーズを合わせたオードブルも、そんななかの一つ。意外な相性の良さから、本国では「ロミオとジュリエット」と呼ばれ、親しまれている。

太平洋に面したペルーもまた、実は魚介料理の宝庫。今年3月にオープンしたばかりのペルー料理店「ベポカ」(東京・神宮前)でも、魚介料理に重点を置いている。

「ペルーの海沿い地方で生まれたセビチェは鮮魚を使ったマリネ風料理。日系人の影響でより鮮度の高い魚を使う料理になっていきました」(「ベポカ」西村春子さん)

アンデス産の種類豊富なジャガイモを使いケーキのように盛り付けた料理・カウサは、見た目もカラフルでかわいらしい。

このように、新たな視点で南米料理が注目されている背景には、南米でのレストランブームがあるという。

「この10年ほど、ペルーでは、ヨーロッパで修業したシェフたちの手で、フランス料理の技術の中に自国の産物や伝統文化を生かした、新感覚の料理が発展してきました。近年、その文化が成熟してきて、国内でレストランブームを巻き起こしています」(西村さん)

同様のムーヴメントはブラジルでも起きており、ブラジルならアレックス・アタラ、ペルーならガストン・アクリオといったカリスマ・シェフが注目を集めている。

彼らは英『レストランマガジン』が毎年発表する「世界のレストラン50」でも常連入賞者。実は昨今、ヨーロッパの料理界でも、南米料理は注目を集めているのだ。

そんな現在のリマのレストランシーンを日本に紹介したくてオープンしたという「ベポカ」は、内装やお皿の盛り付けもお洒落。

“エスニック料理”としてではなく、洗練された南米料理が、今後、日本でも広く親しまれることを願いたい。
(麻生雅人)

※この記事は2013年11月に取材・掲載した記事です

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