別に汚れていない気も…

トイレの後の手洗いは本当に必要?

2014.11.15 SAT


手を洗った後にしっかりと乾かすことも感染症予防のポイント。トイレの後のほか、帰宅時、食事の前、くしゃみや咳をした後などにも手洗いをする習慣をつけることが大切 写真提供/Getty Images
大半の男性が「水でさっと流すだけ」というトイレの後の手洗い。周囲に聞けば、なかには「まったく洗わない」という意見まで。たしかに目に見えた汚れが付くわけでもないので、あまり丁寧に洗う必要もないような…。実際にトイレの後の手洗いはどれほど有用なのか、衛生用品を扱うサラヤ株式会社の衛生インストラクター・村松寿代さんに伺ってみました。

「とくにデパートなどの綺麗なトイレを使った後には、きちんと洗わない人が多いようですね。清潔なトイレならあまり汚れない、というイメージがあるのでしょう。ですが男性の“小”の場合、手指につく菌の多くはトイレ自体のものではなく、皮膚に付着している黄色ブドウ球菌という菌。これが手に残っていると、食品などを介して増殖し、悪い場合には食中毒にもつながってしまうのです。また“大”のときには、さらに注意が必要。トイレットペーパー10枚以上を透過するといわれる大腸菌群のほか、個室の取手や便座、洗浄レバーにはノロウィルスも。どちらの場合も、しっかりと時間をかけて手洗いした方がいいでしょう」

うーん、やっぱり手洗いは必要なのですね。では“水で流すだけ”というのは、意味がないのでしょうか?

「水洗いがまったく無意味なわけではありませんが、やはり石鹸や消毒用アルコール、ペーパータオルの利用が望ましいですね。手洗いによる大腸菌群の検出テストでは、手洗い前の検出数を100%として、石鹸+ペーパーでは62.5%、石鹸+アルコールで12.5%、石鹸+アルコール+ペーパーで0%という結果になっています(2011年1月 サラヤ実施)。正しい手洗いを行えば、手指の菌をこれだけ除去できるのです」

ちなみにサラヤが勧める正しい手洗いの方法は、手指を流水で濡らした後、石鹸を手のひらに取り、手のひら、手の甲、指の間、親指、指先、手首をこすり合わせるように洗う、という流れ。「少なくとも20秒ほどはかけましょう」と村松さん。さっと済ませたいだけに、時間をかけてといわれるとちょっとひるんでしまいますが、手洗いは感染症予防の第一歩。ぜひ心がけるようにしたいですね。
(鴫原夏来/サグレス)

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

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