寝ているだけで視力回復!?

近視矯正法オルソケラトロジーとは

2014.11.19 WED


近視や乱視は屈折異常で焦点がずれてしまう状態。オルソケラトロジーは、特殊な形状のレンズの裏面で角膜を圧迫して矯正し、正しい位置に焦点を合わせる
裸眼で過ごせたあの頃に戻りたい……。これが偽らざる近視の人のココロ。と、そんなところに、寝ている間に視力が回復する「オルソケラトロジー」なる近視矯正法のウワサが。オルソケラトロジー外来も行う吉野眼科クリニックの吉野健一院長、「オルソケラトロジー」っていったい何ですか?

「特殊なデザインをしたハードレンズを装用したまま就寝することで、寝ている間に角膜のカーブを矯正し、一時的に近視や乱視を軽減する矯正法です。視力を1.0程度にまで回復することを目標としていますので、多くの方は日中裸眼で過ごせるようになります。レーシックと異なり手術は不要で、装用をやめると元に戻る可逆性が特徴ですね。アメリカで生まれた技術ですが、2009年4月に国内メーカーのレンズが厚生労働省の承認を受け、少しずつ認知されはじめたところです」

なるほど。でも、角膜の形を変えるようなレンズを装着したら、痛くて眠れないのでは……?

「寝ている間はまばたきをしないのでレンズの位置は安定し、通常のハードコンタクトレンズよりも痛みを感じることはありません。また、酸素透過性の高い素材を使用していますので、きちんとしたケアをしていれば酸素不足の心配も少ないでしょう」

夢見ている間に視力回復なんてほんとに夢みたいですが、効果はどれくらい持続するんですか?

「通常、毎晩6、7時間の装用で、1、2週間で目的の視力を達成します。その後も毎晩の装用で、日中の視力を維持しますが、効果の続き方は個人差があり、一般的には24~36時間程度ですね」

なんだかいいことばかりのような気がしてきましたが、デメリットはあるのでしょうか?

「効果が可逆的ですから、基本的に毎晩のレンズ装用が必要です。また、中等度の近視までしか適応がありませんので、強度近視の方は利用できませんね。もちろん、一般のコンタクトレンズ同様、誤った使い方をすれば感染症などの重篤な合併症を起こす可能性もあります」

やはりメリットとデメリットがあるんですね。ところで、気になる費用なんですが…。

「吉野眼科クリニックは両目24万円、紛失時などのレンズの再オーダーは3万円ですが、自由診療ですので各クリニックによってかなり幅があります。両目で15万円から40万円くらいが目安となりますね。しかし、眼科専門医でない者が行っている施設もありますので、費用だけで施設を決めるのは非常に危険です」

価格はひと踏ん張りすればなんとかなるレベルかも。日中だけとはいえ、あこがれの裸眼ライフが手に入るなら、ちょっと考えてしまいますね。
(静浩太/サグレス)

※この記事は2010年05月に取材・掲載した記事です

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