痛み、治療期間はどう変わった?

痛みは軽減化。最新歯科矯正事情

2014.11.20 THU


美しい歯は印象も爽やか。「芸能人は歯が命」ってテレビCMがあったけど、「ビジネスマンも歯が命」!? 写真提供:アフロ
最近、男性向けエステのテレビCMや男性用化粧品の広告をよく目にする。より外見に気をつかう最近の男性が、体型や肌の次に手をかけたいのが、“歯”ではないだろうか。歯科矯正って、かつては「痛い、治療期間が長い、歯を抜かなければダメ」などのイメージがあった。でも、広告などを見る限り、「痛みは従来技術より軽減。治療期間は2年から1年に。歯を抜く必要なし」といった新しい技術が登場しているよう。実際はどうなのだろう? 日本矯正歯科協会の広報担当に聞いてみました。

「歯のしくみですが、見えている白い歯の部分である歯冠(しかん)の下には、歯根(しこん)が歯槽(しそう)という穴に歯根膜という線維を介してはまりこんでいます。歯が痛むのは、歯の矯正時に歯根膜が動くことで起こる炎症が原因。以前から、矯正するワイヤーが歯にかける力を弱めた技術は登場していますが、最新の装置でも、痛みが軽減するというものでもないようです。もちろん痛みには個人差があります。また、治療期間も2年から1年というのは誇張かもしれません。技術の進歩により従来よりは改善が見られるとはいえ、生体が矯正に反応する時間は基本的に変わりません。矯正は仕上がりの美しさという“質”が問われるもの。ケガの治療のように、完全に治った、と判断しづらい治療ですから、正しい技術で最後まで向き合ってくれる医師が欠かせません。また、誤解されやすいことですが、歯を抜かないのがベストとは限らないんです。仕上がりの美しさや、正しい噛み合わせを目指せば、歯を抜く選択もあるといえるでしょう」

なるほど、単に手軽でカンタンだから良いってワケじゃないんですね。では治療を受ける歯科医院を選ぶ際にはどんなことに気をつければ?

「歯科矯正治療は歯科の中でも非常に専門性の高い分野なので、専門開業をしている矯正歯科医院で治療を行うことをお勧めします。また専門医間でも、治療目標が異なる場合があることから、複数の医院で治療目標、期間、費用を含めた話を聞くのも良いでしょう。最近では歯並びの問題で悩む男性患者も増えていますが、適切な矯正治療を受けることで、笑顔に自信が生まれるのでは。その自信が周囲に伝われば、ビジネスシーンにおいてもきっと役立つと思います」

美しい歯並びを手に入れるためには、患者の視点に立って治療をしてくれる医師がなにより大事なんですね。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年05月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト