Amazonには負けられない!?

ユニークな取り組みの本屋が面白い

2014.11.21 FRI


書店数が減っている一方、売り場面積は徐々に増加しており、品揃えが豊富な大型書店が増えてきていることがわかる。加えて、ネット通販の隆盛や、話題の電子書籍も、町の本屋さんにとっては、厳しい状況を生み出している一因だろう
町の本屋さんが厳しい状況に置かれている。経済産業省の「商業統計調査」によると、2002年に2万2688軒あった書店は、2007年には1万7363軒まで減少(洋書取次店・古本店・楽譜販売店も含む)。民間団体の発表では、2011年には約1万5000軒にまで減少しているとのデータもある。

しかし、そんな状況にも負けずに、ユニークな取り組みで集客を狙う町の本屋さんも、数多く存在している。

東京の下北沢に店を構える「B&B」は、アンティーク家具を使ったカフェのようなオシャレな雰囲気が特徴。ビールやワインを飲みながら、本を選ぶことができる。しかも、本だけでなく、家具も購入可能というから驚きだ。

本以外の何かを購入できるといえば、千葉市の中島書店がユニーク。なんと、その日の朝に収穫した野菜を店内で直売しているのだ。中島浩社長によると「本の在庫を整理したらスペースが余ったので、以前から自宅で取り寄せていたおいしい野菜を置いたらどうだろうと始めました」とのこと。野菜売り場の近くには、レシピ本なども並べており、野菜と一緒に手に取る人も多いとか。

また、店員さんのユニークさで話題になっている本屋も。それが、東京の江戸川区の「読書のすすめ」。本のソムリエが、お客さんにぴったりの一冊を選んでくれるのだ。もともとは普通の本屋だったが、大手書店に比べるとヒット作品が配本されにくいといった状況を打破しようと、10年ほど前から、“店員が読んで面白いと感じた本を紹介する”ソムリエスタイルを始めたのだとか。

店員の小川貴史さんによると「うちでは、できるだけ本を選んでいる人に話しかけるようにしています。どんな本をお探しですかと聞きながら、今のその人が読むと役に立ちそうな本をご紹介するようにしています」とのこと。今では、遠方から足を運んで、大量に購入していくお客さんも珍しくないのだとか。

一見すると普通なのに、実はスゴイ工夫がされている本屋もある。千駄木往来堂書店がこだわっているのは、本の並び。「本はその両隣にある本とのつながりのなかでお客さまに届くものである」という考えをもとに、本を著者別や分野別に並べるのではなく、何らかの意味のあるつながりで並べるのが特徴だ。例えば、自転車にまつわるパーツ本やツーリング本の隣に、自転車がテーマの小説が並んでいたりするという具合だ。興味のある本の隣に、さらに興味がそそられる本があり、つい手が伸びてしまう。

大型書店ではできないことで、独自性を出している町の本屋さん。もしかすると、あなたの町の本屋さんも、なにか面白い取り組みをしているかもしれませんよ。
(コージー林田)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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