寿命は何年? 壊れたときにはどうすれば?

ハードディスクの正しい取り扱い

2014.11.28 FRI


左側の大きな円盤が、データを記憶する“プラッター”。この中に大切なデータが蓄積されているのだ。ちなみに、PCの調子不良の約80%はHDDが原因だとか。我が家のPC故障かな? と思ったら、HDDの扱いが専門のデータ復旧会社に持ち込んでみるのも手かも
ハードディスクドライブ(HDD)の中には公私問わずとても大切なデータが詰まっている。万が一データが消えたら…なんて想像しただけでも恐ろしいものだ。だけど、そんな大切なHDDなのに、仕組みなどは意外と知らないことが多い。そこで、HDD内のデータ復旧を行う日本データテクノロジー・復旧技術チームにHDDの取り扱いについて教えてもらった。まず、HDDの仕組みって?

「HDDの中で主要な部品は4つ。データを記憶する円盤状の“プラッター”、データ読み書きを行う“ヘッド”、PCなどからの指示伝達を行う電気回路がある“基盤”、そしてプラッターを回転させる“モーター”です。HDDに電気が流れると、ヘッドによって中のデータが読み書きされます」

この部品たち、いずれも超精巧にできており、軽い衝撃でも損傷してしまうことがあるという。

「プラッターとヘッドの間には“ホコリも通さない”といわれるほどわずかな隙間しかありません。何らかの衝撃でこれらが接触してしまい、プラッターかヘッドが損傷すれば、もうアウト。また、モーターを動かす油が劣化すると、プラッターが回転しなくなり、起動しなくなることもあります」

モーター油はおおよそ4、5年で劣化し、使えなくなる。これが“HDDの寿命”の主な原因だ。

「HDDの寿命は前触れなく突然訪れ、データが読めなくなります。そうなれば、データ復旧を専門会社に頼むしかありません。この油は熱にも弱いので、夏場はHDDを窓際に置かないなどの対策が必要です」

このように、軽い衝撃にも熱にも弱い、とても繊細なHDD。では、万が一データが読めなくなってしまったときに、ボクら素人でも対処できる裏技はあるのだろうか。

「損傷の原因にもよりますが、すぐに復旧会社に持ち込んだ方がいいですね。復旧会社に任せればほぼ100%復旧できるのに、自分でいじって事態を悪化させ、復旧率が下がってしまうこともよくあります。誤ってデータを消した場合でも、サルベージソフトもできるだけ使わない方がいいですね」

実は、誤ってデータを消去したりフォーマットしたりした場合は100%近く復旧可能。データが完全に消去されたわけではなく、“新たにデータを上書きしてOK”という状態になっているだけだからだ。ただ、フリーのサルベージソフトは信用性の問題があるほか、そのソフトをダウンロードすることで復旧したいデータを上書きしてしまう可能性もある。いずれにしろ、HDDに何かあったら素人判断はせずに復旧会社へ、がベストのようだ。

「HDDは、意識しないような軽い衝撃や熱で壊れてしまうこともありますし、寿命もある。だから、最初から壊れるものだと思って、何重にもバックアップを取るか、ネットワークサーバー上に保存するのがベストですよ」

ただ、バックアップ先のHDDが壊れることもあるし、サーバーだって破損の可能性はゼロじゃない。一番安心なのは、“プリントアウトして紙で保管”だったりして!?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2011年05月に取材・掲載した記事です

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