汗が増える、動悸が続く、手が震えるなどの症状が…

若い女性に多い!バセドウ病とは?

2014.11.05 WED


ジャケットを脱ぐなど薄着になりいつものように体温調節をしても、汗をかいたり動悸が続くようなら、一度診察へ 【Tig.】Tokyo image groups / PIXTA(ピクスタ)
甲状腺ホルモンが多く出てしまう自己免疫疾患のひとつバセドウ病。「目が飛び出てくる病気」だと思っている人も多いようですが、それだけではなく症状は多岐に渡ります。しかもこの病気、若い女性に多いと聞きますが、それって本当? 甲状腺疾患専門の伊藤病院、渡邊奈津子先生に取材しました。

「バセドウ病が若い女性に多いのは本当です。当院の集計結果では、バセドウ病の患者さんのうち、約4割が20~30代の女性となっています」(渡邊先生)

やはり若い女性に多いのですね。そもそもバセドウ病とは、甲状腺を異常に刺激してしまう抗体(TSH受容体抗体)によって甲状腺が刺激されてホルモンが過剰に作られてしまう病気だそうです。では、どんな症状が出たら、病気を疑ったほうがよいのでしょうか?

「寒くなってきたのに薄着でも汗をたくさんかいたり、動悸が続いたりするのが特徴です。手が震える人もいます。年配の方の場合は、急に痩せることもありますが、若い人の場合は食欲が落ちないので、逆に太る人もいます」(同)

初期の段階では、これらの症状に気づかない人も多く、健康診断や人間ドックなどでホルモン値の異常を指摘されて専門の病院を受診する人もいるのだとか。また、よく知られる眼球突出の症状は、全員に起こるものではないそう。では、治療はどのように行われるのでしょうか?

「治療の基本は飲み薬によってホルモン値を安定させることですが、手術や放射性ヨウ素を服用するヨウ素-131内用療法(放射線治療)を行うこともあります。甲状腺の腫れが大きい場合や検査値が高く飲み薬での治療が難航しそうな場合、またはお仕事が非常に忙しいなどの理由からできるだけ早く病気を安定させたいということで、早い段階で手術や放射線治療を選択する人もいます」(同)

若い女性の場合、妊娠・出産に影響を及ぼす場合もあるので、妊娠の希望がある場合には最初に受診した時に医師に伝えてほしいとのこと。

「飲み薬による治療の場合、妊娠・出産に適した薬を選択する必要がありますし、放射線治療の場合には、妊娠・授乳中の方はできません。また、当院では放射線治療後1年間は妊娠を避けていただいています」(同)

きちんと専門医にかかって治療を行えば怖い病気ではないそうですが、治療しないと甲状腺クリーゼという重症になり、命に関わる危険な状態になることもあるそう。もし前述のような症状が出た場合には、甲状腺の専門病院や内分泌科がある病院を受診するか、近隣の医療機関でまずはホルモン値の検査をしてもらうなど、放置しないことが大切だそうです。

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