知らないと後悔する 満足できる“家づくり”

地震に強い家の秘密とは

2014.11.28 FRI

知らないと後悔する 満足できる“家づくり”


ツーバイフォー工法をはるかに凌ぐ、進化した木造壁工法「プレミアム・モノコック構法」

強度の理由は進化した木造壁工法「プレミアム・モノコック構法」



地震大国・日本において、地震の揺れによる全・半壊ゼロという実績(※)を誇る住宅メーカーがある。それが三井ホームだ。同社の調査によれば、東日本大震災でも同社の建てた住宅は全・半壊の被害を免れたという。あれほどの大地震にも耐えた理由はどこにあるのだろうか。

「三井ホームの家は、『プレミアム・モノコック構法』という『枠組壁工法』をもとにした構造で建てられているからなんです」。そう教えてくれたのは、三井ホーム技術研究所長の坂部芳平さん。

19世紀の北米で生まれ、200年以上の歴史を持つ「枠組壁工法」は、明治初期に日本へ伝えられた建築工法。主な基本構造材に約2インチ×約4インチの木材を使用することから通称「ツーバイフォー工法」とも呼ばれている。あまり知られてないが、今もその姿を残す札幌時計台や自由学園明日館は、この工法で建てられたというのだ。

ツーバイフォー工法は、枠組材を一体化させた床面、壁面、屋根面の6面体で構成された「モノコック構造」であり、日本伝統の木造建築に見られる柱や梁などの“線”で構成される「軸組工法」と比べて、強度が高いのだとか。「軸組工法」では、地震の揺れによる負荷が柱に集中して建物が歪みやすくなるが、「モノコック構造」だと負荷が面全体――つまり家全体に分散するため、倒壊や変形を防ぎやすいのだという。ちなみに、「モノコック構造」はスペースシャトルや航空機のボディーにも採用されていることからも強固な構造であることが十分わかるだろう。

実際の建物を使った引き倒し実験では、90tを超える強い力で建物の2階床部分を横から重機で引っ張っても倒壊することはなく、設計耐力の2倍の実力を発揮。粘り強さを備えた耐震性を実証してみせた。

また、「枠組材と合板がぴったり接合されるため気密性が高く、地震だけでなく火災にも強いのが特徴です」という坂部さんの言葉からも分かる通り、地震の時に起こる火災に対しても抜群の強さを発揮するという。床と壁がしっかりと結合され1階と2階の隙間がないため、1階で起きた火災が2階や天井裏へ延焼することを防ぐというのだ。また、万が一、構造材である木材は燃えたとしても、木材は表面が炭化し火の進行を遅らせ強度低下を抑えることも分かっている。一方、一般的に火に強いと思われている鉄骨は550℃を超えると急激に強度が低下してしまうのだが、その様子が見た目では分かりづらく倒壊の危険性を判断しにくいという。

住宅メーカーとしてツーバイフォー工法をいち早く取り入れた三井ホームは、創業から40年の研究と数多くの実績の積み重ね、耐震性、断熱性、耐久性など基本性能に優れたツーバイフォー工法を日本の風土や気候に合わせて独自に進化させ、同社ならではの「プレミアム・モノコック構法」を完成させた。

「プレミアム・モノコック構法」は、ツーバイフォー工法に3つの優れた技術が加えられたもの。(1)通常の2.67倍もの鉄筋を使用した超剛性ベタ基礎「マットスラブ」により耐震性をアップ。(2)継ぎ目なく、炎や熱、音の侵入を防ぎ耐火性、耐久性をアップする「ブロック・アンド・シームレスウォール(BSW)」。(3)2.4tもの荷重に耐えるオリジナル屋根パネル「ダブルシールドパネル(DSP)」により断熱性をアップ。いわばモノコック構造を構成する床、壁、屋根の6面の強化版だ! また、通常は約2インチ×約4インチの木材を使う壁を約2インチ×約6インチを使用した6インチウォールに変更することで、従来の約1.6倍の断熱材を壁に入れることを可能にし、超高断熱・高気密までも実現している。これらにより、従来のツーバイフォー工法をはるかに超える性能を持つ強い家づくりが可能となるのだ。

「家はただの箱ではなく、住む人の生命や財産を守るためのものだと考えています。日常生活だけでなく、災害時にも変わらずに過ごせる空間とするためには、強度は必要不可欠です」と、最後に話してくれた坂部さん。

人生でもっとも大きな買い物であろう家に、信頼できる“強さ”は欠かせない。どうせ家を建てるなら、次世代まで受け継ぐことができるような資産価値のある住まいにしたいもの。家づくりを考えているなら、欠かすことのできない視点というべきだろう。

※「兵庫県南部地震」、「新潟県中越地震」、「東北地方太平洋沖地震」の全ての震災地域にある三井ホームの家を全棟調査。地盤崩壊、津波による被害は除く。

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