今から天才目指しちゃう!?

大人でも知能指数は上げられる?

2014.12.07 SUN


「やればできる」と言われ続けてきた人は、もしかしたら知能指数は高いのに努力してこなかっただけという可能性も… 写真提供/GettyImages
『精神年齢÷生活年齢×100』
なんだか訳の分からない式ですが、実はこれが知能指数、いわゆるIQを算出するための式なんです。テストによってはじき出された精神年齢を生活年齢(実年齢)で割って100をかける。例えば5歳の児童が8歳の平均児童と同じ精神年齢であったならIQは160、逆に10歳の児童が9歳の平均児童と同じ精神年齢しかなければIQは90と算出されるというわけ。精神年齢を測るテストっていうのは、ある規則性に沿って数字を並べたりするアレ。小学生の時に学校で受けた経験のある人は多いはず。ただ、ちょっと調べてみると最近ではIQじゃなくてDIQって数値も使われてるらしい。

「集団式IQ検査という方法は20世紀の初頭にアメリカの軍隊で使われはじめました」と教えてくれたのは国立精神・神経医療研究センターの知的障害研究部部長の稲垣さん。

「当初の目的は兵士の適性を見極めるためのものだったんです。軍に入っても上官の指示を理解できなければ困りますから、そういった不適格者を見極めるのが主な目的でした。つまり、言語を理解する力、言語性知能に重きが置かれたテストだったんです。それが一般に広まっていったんですね」

なるほど。でも知能って言語を理解できるから高いってわけじゃありませんよね?

「その通り。そこで“物事を判断するスピード”や、“同時に複数のことを処理できるかどうか”など、いわゆる非言語性知能も測れるようにしたのがDIQです。IQを測るテストが筆記式なのに対し、DIQを測る場合は対面式のテストを行います。また、DIQは同年齢集団の統計偏差を用いた式で算出するので、IQに比べて突出した数値になるようなことはありません」

なるほど。ところで知能って大人になってからでも伸びるものなんですか?

「いえ、知能は基本的に大人になってから大きく変動するものではありません。通常は小学校高学年くらいまでが一気に伸びる可能性が高い時期で、後は緩やかに変動するだけ。一般的には20歳くらいがピークだといわれています」とは幼児教育の研究をしている知能研究所所長の市川希さん。

「たとえていうなら、知能指数が高いというのは頭の器が大きいということ。器が大きければ、より多くの知識を流し込めるし、考える力にも優れているので学力も高い傾向にあります。知能指数は高いのに中身を流し込む努力をしてこなかった人は、努力をすれば今からでも学力が伸びる可能性はあるかもしれませんね」

自分の器の大きさは自覚してます。どうやら、天才の夢は今後生まれてくる子供に託すことになりそうです。
(中島亮/サグレス)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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