渡すならどんな品? いくらならもらっていい?

取引先からの「お年賀」お返しは?

2014.12.09 TUE


「お歳暮」と「お年賀」。なんとなく似た印象もあるが、お歳暮はその年お世話になったお礼として贈るもの。その意味合いにははっきりとした違いがあるようだ abo / PIXTA(ピクスタ)
年末になると取引先や上司に「お歳暮」を贈る会社員もいるだろうが、年始にも、新年の祝いや挨拶である「お年賀」とともに品物の贈答を行うことがある。年明けの挨拶回りの際に手土産などを持参するケースが代表的だが、世のビジネスシーンでは、このような贈答のやりとりが年始にどの程度行われているのだろうか?

25~39歳の会社員200人を対象に調査したところ、仕事関係で「お年賀の品を渡したことがある」人は36%。一方、「お年賀の品をもらったことがある人」は48%に上り、そのうち6割は「取引先」からもらっていた。どうやら営業現場などでは「お年賀における贈答」は今も廃れていない様子。年始に取引先から贈り物をいただく可能性は十分にありそうだ。

とはいえ何かと透明性が求められる昨今、仕事関係者から贈答品をいただくのをためらう若手会社員もいるだろう。特に相手が取引先となれば、“貸し借り”を作るのはなるべく避けたいところ。果たしてお年賀の品を持参された場合、受け取ってもよいのだろうか?

「お年賀の品は、あくまで新年の挨拶訪問に付随するものであり、忙しいなか時間を作っていただくのに手ぶらでは失礼ということで渡すもの。会社の規則を確認するのが大前提ですが、特に規定がなく、また特定の個人宛ではなく『職場の皆さんに』という形で3000円程度のものなら、いただいても問題ありません。『職場で使わせていただきます』『みんなで分けさせていただきます』など、お礼の言葉を添えて受け取ることがむしろ礼儀といえるのではないでしょうか」

お答えいただいたのは、ビジネスマナー研修を行うマネジメントサポートグループの代表・古谷治子さん。実際、お年賀の品としてもらうことが多いのは、「お菓子などの食品類」(46.9%)や「カレンダー」(44.8%)など。金額でも「500円以上~1000円未満」(29.2%)が一番多く、4000円を超えるようなものを贈られたことのある人は2割に満たない様子。「もらっても問題はない」範囲での贈り物が多いようだ。

ではお年賀の品をいただいた場合、“お返し”はすべきなのだろうか? 相手が取引先となれば、一方的にもらうのもまずいような…。

「お返しをする必要はありません。今年一年のお礼として『品物を贈る』お歳暮と違い、お年賀は、あくまで挨拶が主体。贈り物はいわば訪問のおしるしであり、面会してもらうことに対するお礼ですから、受け取る際にその場で感謝を伝えれば問題ありません。相手との関係によっては、後日手紙でお礼を伝えるのもよいですが、品物でのお返しはかえって気を遣わせてしまう可能性があるのでやめましょう」

相手からのお返しに、またお返しをするのは不自然になってしまうということか。

それではもうひとつ。今度は自分がお年賀の品を贈ることになった場合の参考として聞いておきたい。お年賀の品は「持参するもの」という印象があるが、「郵送」するのはまずいのだろうか?

「郵送で贈るのは、本来のお年賀における贈答とは意味合いが異なってしまうため、好ましくありません。ただ、遠方で伺えない場合や、どうしても時間が取れず会えない取引先に限っては、電話で新年の挨拶をしたうえで『お持ちできなかったものを郵送します』と伝えるのがよいでしょう」

もらう側も渡す側も気を付けるべきことが多いお年賀の贈答マナー。とはいえ、こういった風習をスマートにこなして、新年のスタートを気持ち良く決めたいものですね。
(有井太郎)

※この記事は2012年12月に取材・掲載した記事です

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