身体にまつわる都市伝説 第128回

太りにくい食べ方は本当にあるの?

2014.12.10 WED

身体にまつわる都市伝説


食べる順番をひと工夫することで食欲を抑えられるのであれば、きっとダイエット効果は得られるだろう
師走に入り、これから忘年会にお正月、そして新年会と、美味しいお酒や食べ物を口にする機会が増えていく。日頃からダイエットに余念がない人にとっては、悩ましい季節の到来だ。せめて、食事の際に少しでも体重増を避けられるテクニックはないものだろうか。

そういえば女友達に、野菜から先に食べることで、脂肪がつくのを抑えられると聞いたことがある。空腹時は栄養を吸収しやすいため、まずはカロリーの低いものから胃に収めようという理屈らしいのだが、はたして食べる順番によって太りやすさは変化するものなのだろうか?

「これは考えようによっては効果的かもしれませんよ。ただ、食べる順番によって栄養の吸収率が変わるという意味ではなくて、先にローカロリーなものでいくらか胃袋を満たすことによって、過食を防ぐ効果が大きいと思います」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生。須田先生によれば、満腹感というのは本来、食材に含まれる糖類が分解されて生まれるグルコースに脳が反応して得られるものだが、それと同時に胃のなかに内容物が存在することで引き起こされるものでもあるという。

「単純に、胃にローカロリーな食べ物を入れることで満腹感が得られれば、その後に口にするハイカロリーな食べ物の摂取量は減らせるはず。これは医学的にも理に適った考え方で、私たちが糖尿病患者の治療にあたる際も、食事はまずサラダや汁物から先に食べることを推奨しているほどです」

では、胃袋が空っぽの状態の時ほど、体は栄養を吸収しやすいというのは迷信だった?

「これについては、飢餓状態のレベルを一概に規定しにくく、なんともいえないのが実情ですが、少なくとも日常においてはあまり気にする必要はないでしょう。なんにせよ、暴飲暴食を抑えることが、ダイエットの大前提であることは間違いありません」

食べる順番を工夫するのもいいけれど、食べ過ぎてしまっては意味がない。くれぐれもご注意を。
(友清 哲)

※この記事は2012年12月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト