いざという時に後悔しないためのチェックリスト

「親との別れ」に備えるべき5項目

2014.12.03 WED


いざ亡くなったとき、遺族が行うことは山ほどある。それらは葬儀に関することのみならず、保険の受け取りや様々な行政手続きなど、多岐にわたる。それらを事前に把握しておくことも大切だ 画像提供/PIXTA
人間誰しもいつかは向き合わなくてはならないもの――それが親との別れだ。悲しいことだが、遅かれ早かれその日はやってきてしまう。特に、自身が中年に差し掛かってくると、親の体力の衰えが目に付きはじめるもの。もしものことがあったとき、その後の一切を取り仕切るのは自分自身かもしれない。いざという時、慌てふためかないために、事前にやっておくべきことはなにか…? 

もちろん、ちょっとネットを検索するだけでも、その手の情報はごまんと出てくる。だが、実は意外な盲点も少なくないとか。葬祭事情に詳しい某寺院の住職に、「親が亡くなる前にしておくべき! 見落としがちな5つのチェックポイント」を挙げてもらった。

□「意外な遺産」を把握しておく
揉めがちな相続問題を回避するためにも、法的に有効な遺言書の作成を親にお願いしておくのは当たり前。しかし、問題は当人も把握していないところにある。たとえば、趣味の盆栽がウン十万円以上の値打ちになったり、ガラクタだと思っていた骨董品に思いも寄らない価値があったり。葬儀のどさくさに紛れ、それを悪意ある親戚にこっそりとられる…なんてエピソードは数多くあるという。必ず生前に把握しておこう。

□親のみならず、親戚の“理想の葬儀”も聞いておく
「自分の死後、内々だけで葬儀を」という遺言を鵜呑みにして、親類縁者からひんしゅくを買うというのはよくある話。また小さな家族葬にしても、ひっきりなしの弔問に追われるくらいなら、一般的な葬儀をした方がいいことも多い。いざという時のために、家族のみならず親戚とも話をしておこう。その際、付き合いのある菩提寺の有無や埋葬場所もあわせて確認しておきたい。

□年賀状のリストを入手しておく
急に倒れたとき、あるいは葬儀の段で困ることのひとつが、「誰に連絡すべきか」という点。いくら親でも、人間関係を100%把握しておくことは難しい。かといって、親が元気なうちは「いざという時に備えて連絡先を…」とは言い出しにくいもの。そこで重宝するのが、毎年親が送っている年賀状。年賀状の作成を手伝うついでに、宛先のリストを入手しておくと良い。その機会がないままになってしまった人も、いざという時は親の年賀状を引っ張り出せば、ひと通りの連絡先は把握できるはずだ。

□最低100万円は引き出せる状態にしておく
死亡届を出すと故人の口座は遺産扱いになり、引き出しが困難になる。所定の手続きを踏むことで全額が権利者の自由となるが、葬儀にはほぼ間に合わないと考えておいた方がいいだろう。一概には言えないが、葬儀費用は平均で200万円、小さな家族葬でも100万円程度は覚悟しておきたい。まかないきれないなんてことのないよう、準備しておくことが大切だ。

□水入らずの時間を過ごしておく
お金や段取りもさることながら、取り返しが付かないのが“思い出”。親が倒れてから後悔しないためにも、一緒に過ごす時間はしっかり作っておこう。

「いつまでも、あると思うな親と金」なんて言葉もある。「まだ大丈夫」と先延ばしにしていると、慌てふためくことにも。いざという時の備えは、必ずしておこう。後悔は先に立たないのだから。
(吉々是良)

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