身体にまつわる都市伝説 第228回

「ドライアイ=PCのせい」は誤解?

2014.12.10 WED

身体にまつわる都市伝説


ドライアイの原因は、そもそもモニターに注視するあまりまばたきが減ることに原因があるのだ (写真提供/PIXTA)
日々のパソコンワークに加えて、最近はちょっとした移動時間や空き時間にもスマホを使っているせいか、目が乾いてかすんだように感じることが多い。目は末永く大切にしたい器官だし、何か対策を講じたいところだ。

こうしたドライアイの原因として、モニターが発する光が良くないと聞くが、これは本当なのだろうか? 横浜相鉄ビル眼科医院の大高功先生に聞いてみた。

「これはそもそもドライアイについて誤解があります。パソコンやスマホを見ていて目が乾くのは、画面を凝視するあまりまばたきの回数が減ってしまうのが原因です。モニターが発する可視光線が涙の分泌量を減らすわけではありません」

いわれてみればたしかに、メールやウェブサイトに目を通しているときは、まばたきを忘れていることが多い気がする。注意してまばたきするように心がけると、今の症状は緩和されるのかもしれない。

「ただしドライアイ以前に、モニターが発する可視光線のなかには、網膜に有害な光が含まれているのは事実。現代のように日常的にパソコンを使っていると、将来的に視界がゆがんだり欠損して見えたりする黄斑部変性症(おうはんぶへんせいしょう)などの症状を引き起こす可能性があり、注意が必要です。また、そもそも眼球は可視光線を感じると瞳が収縮するため、瞳孔括約筋という筋肉を酷使することになります。筋肉ですから当然、使うことで疲労を起こし、これが眼精疲労につながることも覚えておきたいですね」

とはいえ、パソコンやスマホを一切使わない生活を送るのは、現実的にむずかしい。目薬を持ち歩けばいいというものでもない。大高先生によれば、目を休め、回復を促すためには、光を見ないことが一番というから、十分な睡眠時間を確保することが一番のケアになるのだ。目の健康維持のためにも、規則正しい生活を心がけよう。
(友清 哲)

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