目に必要な“ルテイン”って何?

「目の健康を守るメガネ」が話題!

2014.12.17 WED


左が通常のレンズ、右がルティーナを使った場合。ルティーナを使うことで黄斑部(ルテインフィルター)の負担が軽くなるとともに、酸化ストレスも減り、活性酸素も発生しにくくなる
加齢や食生活の変化、スマホ・PCの使い過ぎによって、視力低下や眼病にかかる人が増えているという。そんななか、12月1日に“目の健康を守るメガネレンズ”が発売になり、話題となっている。

「網膜の中心にある黄斑部に蓄積される黄色い色素・ルテインの消耗を抑制するレンズ『ルティーナ』です」

そう教えてくれたのは、「ルティーナ」を開発した東海光学・開発部の鈴木栄二さん。そもそも黄斑部とは?

「黄斑部には、緑黄色野菜から摂取できる“ルテイン”という色素が蓄えられています。このルテインは、目のストレスの原因となる青色光を吸収して、網膜を保護してくれるうえ、ストレスで発生した活性酸素を除去してくれます。ただ、ルテインは効果を発揮するとともに消耗してしまうのです」

黄斑部のルテインが減少すると、目にはどんな障害が起こるの?

「青色光が黄斑部を通過し、網膜に直接当たることで活性酸素が発生。また、ルテイン不足でこの活性酸素を除去できないと『加齢黄斑変性』のリスクが高まります。放っておくと網膜内に細い血管が発達し、視界を妨げる恐れも…。視界が歪んだり、視力が低下したりすることも考えられます」

なんとも生活に支障が出そうな症状だ。あまりなじみのない病名だが、調べてみると欧米では成人の失明原因1位に挙げられ、最近では日本でも急増しているらしい。加齢黄斑変性を防ぐ意味でも、ルテインを守るレンズは有効というわけか。

「黄斑部に到達する青色光を減らすことで、ルテインのムダ遣いを抑え、網膜の保護につながるのです。現代人はスマホやPCの使用でルテインを浪費しがちなので、レンズで遮ることが重要だといえます」

では、ルティーナは具体的にどんな光を遮るのだろう。

「一般的にブルーライトといわれる光は波長380~500ナノメートル。波長が短いほど活性酸素を発生させやすいと考えられますが、ルティーナは特に短い420ナノメートルまでの光を遮る機能があります。この420ナノメートルまでの光は、人間の目ではほとんど青色を感じないため、レンズを無色透明にできるという利点も。青色を感じる420ナノメートル以上の光を遮るには、PC用メガネのように黄みがかったレンズにしなければなりません。メガネとして日常的にかけるには向いていませんよね」

なるほど、ファッション性と実用性を兼ね備えて作られたというわけだ。ところで、ルテインは若いうちから守るべき?

「加齢によって、網膜の前にある水晶体という部分が黄色くなるため、高齢者ほど網膜に青色光が届きにくくなります。逆にいえば、若い人ほど青色光が網膜に届きやすいのです。また、10年前は国内の失明原因の7位だった加齢黄斑変性が、現在は4位に上がっています。今後さらに順位が上がる可能性もあるため、今からルテインの消耗を抑えておくほうがいいでしょう」

目に負担がかかりやすい時代だからこそ、意識したい目の健康。メガネを利用している人は、ルテイン保護レンズを視野に入れてみてはいかがだろうか。
(有竹亮介/verb)

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