30代以上になると「4人に1人」に上るとか…

子宮筋腫 20代に増加の理由とは

2014.12.24 WED


婦人科へ行くことに抵抗感があるという女性も多いですが、相談しやすい女性医師などを見つけて、決まった時期に通う習慣をつけることが良さそうです。 画像提供:Ushico / PIXTA(ピクスタ)
女性タレントが手術したという話があとを絶たないうえ、30代以上の女性の4人に1人にあるという子宮筋腫。特に近年、若い女性に増えているのだとか。イーク丸の内・表参道の産婦人科医、長西美和先生に実態を取材しました。

「20~30代でかかる人は昔に比べると増えていると思います。その理由として、子どもを産まない人や高齢出産が増えたことが考えられますね」(長西先生)

これには、ライフスタイルの変化と子宮筋腫の原因が大きくかかわっているのだとか。

「子宮筋腫は、女性ホルモンのエストロゲンを栄養にして大きくなる腫瘍です。女性は生理がある間はずっとエストロゲンが分泌されますが、妊娠・出産すると、その後の授乳期間(半年から1年間程度)は生理が止まり、エストロゲンの分泌が抑制されます。昔は20代で妊娠・出産する女性が多くしかも出産する回数も多かったため、結果的にエストロゲンの分泌が抑制される期間が長かったんですね。そのため、若いうちは子宮筋腫ができにくかったのです」

では、子宮筋腫ができるとどんな症状が出るのでしょうか? また、妊娠・出産への影響は?

「子宮筋腫には、できる位置によって、しょう膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫と3種類あります。ほとんどの場合が無症状ですが、粘膜下筋腫は、生理が重くなり、それによって貧血になるなどの症状がでやすいのが特徴。また、妊娠を希望した場合に、着床しにくかったり、流早産を引き起こす可能性が高まるなどの影響も考えられます」

無症状なら経過観察をしていくことになりますが、生理の症状が重くなったり、10cmを超えるくらいの大きさになった場合は筋腫をとる手術をすることに。また、筋腫以外に不妊の原因が見当たらない場合も、手術を選択することがあるそうです。また、低用量ピルを飲んで生理を軽くしたり、注射で生理を止め筋腫を小さくしたりする方法もあるとか。

大切なのは、子宮筋腫の有無、および筋腫がある場合は大きさや状態を早期に把握しておくこと。「子宮筋腫は気づきにくいので、毎年1回婦人科検診を受けてください」と長西先生。その際、子宮頸ガン検診だけでなく、膣からのエコーで子宮と卵巣全体を診てもらうことが大切なんだとか。小さな筋腫の場合、エコーをしないとわからないこともあるそうです。

「腫瘍」なんて聞くと、ちょっと怖いイメージがありますが、やみくもに怖がるのではなく、正しい知識を持って、定期的に病院で診察を受ける習慣をつけましょう。

(相馬由子)

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